あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの遠洋練習航海……帽振れ!

 我が練習艦隊が帰国してから間もなく1週間になります、早いものですね。遠洋練習航海中は、遠くからフォローしているだけなのに、ちょっと沸き立つような高揚感のようなものがありましたが、部隊が解散してしまった今は、なんとなく祭りの後のような寂しさも感じます。

 さて、その遠洋練習航海部隊が横須賀に入港し、帰国行事が終わると、実習幹部だった諸官は、一人前の士官としてそれぞれの任地に向け旅立ちましたが、その際、遠洋練習航海部隊は、彼らを「帽振れ」で見送りました。

 

 練習艦隊の公式ページにも、当日のうちにたくさんの写真が公開されましたので、ご覧になった方もおられると思います。

 今回は、水交会のホームページに掲載されている写真に音楽隊の皆さんの様子が写っているのを「いかづち」さんが見つけてくださいましたので、それを紹介します。

 下の写真は、「かしま」艦上で離任する(元)実習幹部を送り出した後、岸壁に整列している彼らと「帽振れ」を交換している練習艦隊音楽隊の皆さんです。三宅由佳莉さんの「帽振れ」を初めて見ました。前列左から4番目です、わかりますか? 

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 こうして、練習艦隊の一員として(元)実習幹部を見送った後、今度は練習艦隊音楽隊の任を解かれ、自分たちが離任することになります。

 下の写真は、おそらく、行進曲「軍艦」に合わせて「かしま」から隊伍を組んで地上に降り立った音楽隊の皆さんです。 この後、帽振れの位置に整列して、今度は見送られる側として、練習艦隊との「帽振れ」の交換をするのだと思います。

 音楽隊員の皆さんが楽器を持たずに、普通の自衛官として行進する姿というのは、なかなかお目にかかることはありませんので、貴重な写真ではないでしょうか。

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 さて、ここで問題です。行進する三宅さんの制服姿、何か変化を感じませんか?

 お、さすがですね。そうです、左袖口の「精勤賞」が一線増えて4線になっています。ちょうど一年前、東郷の杜音楽祭の会場で、三宅さんの精勤賞が3線に増えているのを発見し、記事を書いたのを覚えてらっしゃる方もおられるかもしれません。今回は練習艦隊での活躍が評価されたということでしょう。

retcapt1501.hatenablog.com

 やはり、4線ともなると貫禄が備わりますね。

 防衛記念賞も、間も無く通称「赤いきつね」と、海外訓練参加が加わります。詳しくは下の記事をご覧ください。

retcapt1501.hatenablog.com

 三宅さんの制服も随分賑わうことになりますが、演奏服装には精勤賞も防衛記念賞も装着されませんので、ちょっと賑やかな制服姿を目にする機会はいつになるでしょう。楽しみが増えましたね。

 最後に、今年の5月頃に忽然と現れた、謎のインスタグラムサイトに、帰国された三宅由佳莉さんが「かしま」の舷梯をバックに挙手の敬礼をしている写真が掲載されました。「焼売」さんからの情報です。「焼売」さんありがとうございました(╹◡╹)

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