あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

グアム

 我が練習艦隊は、公式ページの予定に従うならば、明日(2019年10月15日(火))、最後の寄港地であるグアムのアプラ港に入港します。練習艦隊がグアムに立ち寄るのは、実に23年ぶりとのことで、地元でも歴史的訪問と伝えられています(第1練習隊によるグアム遠航は別です)。

 因みに、時刻帯は再び日本標準時「I(インディア)」より1時間先を行く「K(キロ)」となります。

 下の写真は、同港を西側から空撮したものです。天然の地形を利用した良港ですね。

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 同港はグアム島中部の西側に位置し、南半分(赤い点線で囲まれた地域)は米海軍の基地となっています。練習艦隊が米海軍地区に入港するのか北部の商港地区に繋留するのかはわかりませんが、一般公開などの親善行事等を考えれば商港地区の方が相応しいのではないかと思います。

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 島の北東部に見えるのが、米空軍のアンダーセン基地です。大東亜戦争の末期、我が国を空爆するための拠点として建設され、ここからB-29の大編隊が何度となく飛来しました。当時品川区の大崎に住んでいた私の父も、何度か空襲に遭っていますので、その時木っ端微塵になっていたら、私もこの世に生を受けることはなかったわけですから、何とも妙な気分です。でも、現に空襲を受けた父から、燃え盛る街の悲惨な状況や、逃げ惑う人々の様子などを何度も聞きましたが、米軍に対する恨み言を聞いた記憶はありません。ただ、迎え撃つ陸軍の防空戦闘機が勇戦奮闘する様子を語る時には拳を握りしめていました。弾を撃ち尽くし、戦う手段がなくなると、自ら体当たりしてでも東京を守ろうとする姿を目の当たりにし、焼け出された地上の人々は泣きながら戦闘機隊を応援していたのだと、そう父は話していました。

 これまでも何度か書きましたが、戦争などないに越したことはありません。でも、それを「あってはならないこと」などと捉えると、平和を維持するための「具体的な」努力の妨げとなり、解決の道が狭まります。いじめの問題と同じです。ないに越したことはないけど、人間だもの必ずいじめは起きる 、という事実に立脚せず「あってはならないこと」としてしまうから、「いじめ」そのものを無くそうという無理筋の解決策ばかり追求して、いじめる側もいじめられる側も救ってやることができなくなるのです。

 

 あ、グアムの話でしたね。脱線が過ぎました(≧∀≦)

 グアムは、成田からの直行便だと3時間半ほどの距離ですし、日本語も結構通じますので、比較的手軽な海外リゾートとして、ハワイと並び、根強い人気がありますよね。行ったことはありませんが、何となく心惹かれます(╹◡╹)

 そんなグアムへの寄港ですが、やはり親善行事や艦内一般公開が行われるでしょうから、ゆっくりとプライベートな時間はなかなか取れないかも知れませんね。それでも、長い長い遠洋練習航海の最後の寄港地です。少しは羽を伸ばして疲れを癒すことができればいいなと思います。

 さて、グアム寄港中の予定ですが、入港翌日の2019年10月16日(水)、グアム島中部にある「Guam Premier Outlets」のフードコートで練習艦隊音楽隊によるコンサートが予定されています。1200〜1300の、短いランチタイムコンサートですが、また、どなたかが写真なり動画なりを投稿してくれるのではないかと期待しています。

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 上の写真は、グアム・プレミア・アウトレットとそのフードコートです。今次航海における演奏会場の中でも、最もカジュアルなものなのではないでしょうか。

 その他の予定等については、まだ情報に接していません。入港後かな?