あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

オークランド

 我が練習艦隊は、間も無く(9月4日(水))ニュージーランドオークランドに入港します。日本時間で午前4時半〜5時の間と思われます。

 先日の記事で、オークランドは北半球で言えば長野市に相当する緯度にあり、真冬なので相当寒いだろう、と書きましたが、最近の気温を実際に調べてみると、最高で15℃ほどあるようです。やはり海洋の影響が大きいのでしょう。それでも明け方は10℃以下ですから寒いことには違いありません。今次航海初の冬制服着用となるでしょう。さらに、空気が澄んでいるイメージがあるニュージーランド、綺麗な夜空が広がっているんだろうな、と思います。

f:id:RetCapt1501:20190723175949p:plain

 在オークランド日本国総領事館の情報によれば、我が艦隊が係留するのはオークランド市街の北端にあるプリンセス埠頭とのことです。入港歓迎行事が行われるものと思われます。また、入港翌日の9月5日(木)には同市のオークランド戦争記念博物館前庭で、練習艦隊音楽隊とニュージーランド海軍軍楽隊による合同演奏会が予定されています。午前10時半から11時半の短いプログラムですが、入場無制限です。どなたか、スマホ動画をアップしてくれるといいですね(╹◡╹)

f:id:RetCapt1501:20190901203524j:plain

 ところで、艦隊が停泊するプリンセス埠頭ですが、先端部にはヒルトンホテルがどっしりと幅を効かせています。桟橋の先端に一流ホテルが建っているというのは珍しいのではないでしょうか、私が知らないだけかもしれませんが(≧∀≦)

f:id:RetCapt1501:20190901213503j:plain

  なんだか豪華客船の船上構造物のようにも見えますね。

 ダイニングルームからの風景を観ると、やはり客船をイメージしているのではないでしょうか。

f:id:RetCapt1501:20190901214054j:plain

 そんなヒルトンホテルのピア・サイドからオークランド市街を見てみましょう。

 青空に浮かぶ白い雲と高層ビルが美しい景色を作り出していますね。我が艦隊が横付け係留するのは、こんな埠頭です。

f:id:RetCapt1501:20190901214209j:plain

 そして、演奏会が予定されているオークランド戦争記念博物館ですが、外観はこんな感じです。

f:id:RetCapt1501:20190901215145j:plain

 敷地が相当広そうですから、入場無制限でもぜんぜん大丈夫そうですね(╹◡╹)

 ところでこの博物館の名称ですが、領事館から提供された情報では「オークランド戦争記念博物館」となっています。Google Mapで調べてみると、それらしい建物はすぐに見つかりました。ところがそこには「オークランド博物館」と表示されています。はて? 違う博物館なのかな、と一瞬思いましたが、すぐ傍に英語で「Auckland War Memorial Musium」とありました。なんだ、やっぱり「オークランド戦争記念博物館」じゃないか。

 Google Mapがこんな改竄をするとは思えないので、このエリアの日本語訳を担当した方の個人的な思想がそうさせたのでしょう。この世から「戦争」がなくなって欲しいというのは、誰もが願うことだと思いますが、そのためには現実を直視し、平和を維持するための具体的な手立てを講じ続ける必要があります。地図上から「戦争」という文字を削除したからと言って、この世から戦争がなくなるわけないでしょう。おまけに、固有名詞を勝手に変えるなんて、どういう神経なんだろう。何につけ、狂信的な原理主義者こそが平和と秩序を乱す元凶だと私は思います。

 また脱線してしまいました(≧∀≦)

 

 9月6日(金)には、午前・午後ともに2時間づつ、護衛艦「いなづま」の艦内一般公開が行われます。これまでの実績から見ても、多くの人出が見込まれます。

 自然も都市の景観も美しいオークランドでの滞在も大変有意義なものになるでしょうし、両国の友好親善も深まることでしょう。