我が練習艦隊は、フィジー共和国での滞在日程を終え、日本時間で8月27日（火）の未明、スバ港を出港し、次の寄港地であるニュージーランドのオークランドに向かう第９レグを航行している筈です。
下のチャートで見るとよくわかりますが、今回のレグは、スバからほぼ南に向かうコースです。スバとオークランドの時刻帯は同じで、日本より3時間進んでいます。
南半球の大凡の地理的関係はわかっていても、スバからオークランドへ南下するという動きが、北半球で言えばどの程度のものなのかは、なかなか分かりませんよね。
そこで緯度に基づいて比較してみますと、スバからオークランドへの南下は、サイパン島から長野市へ北上するのにほぼ匹敵します。もちろん気象海象が気候風土に及ぼす影響は地域によってまちまちですから、緯度の数値だけで単純比較できるものではありませんが、サイパンから一航海で長野に移動することを考えれば、相当の気候差があるであろうことは容易に想像できますよね。しかも、南半球は、今真冬です🌨
そして、オークランドは、今次遠洋練習航海の寄港地としては最南端に当たる南緯約37度に位置します。常夏のフィジーから一気に厳寒のオークランドへ、今回のレグは、今次遠洋練習航海の中でも最も気候変動の激しいレグになるのではないでしょうか。
練習艦隊の皆さんは、若い人が多いですから平気かもしれませんが、大きなストレスがかかるのは間違いありません。どうか健康に留意され、任務を立派に完遂されますよう祈念いたします。
