あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

舞鶴音楽隊の、大阪たそがれコンサート

 先月、名古屋港での舞鶴音楽隊の演奏会について記事を書きました。

retcapt1501.hatenablog.com

 三宅由佳莉さんのことが書きたくて始めたこのブログですから、当然三宅さんのことと東京音楽隊のことメインでずっと走ってきました。でも、その過程で、他の音楽隊の動画を見たり、色々な記事を読んだりしながら、他の音楽隊への関心がどんどん高まってはいたんです。

 でも、東音のフォローだけで手一杯の私には、他の音楽隊にまで手を出す勇気がありませんでした。そんな私に「喝」を入れてくれたのが、この春の三宅由佳莉さんの横音への異動と練習艦隊への配属でした。慣れ親しんだ環境に甘んじることなく、関心の赴くままにやってみよう。そんな風に思いました。東音をフォローする中で知遇を得た赤嵜尚子さんが、やはり横音へ異動されたことも大きいと思います。異動先での活躍が見たいのは当然ですから。

 そんな風に考えながら、横音の記事を少しづつ書き始めた折、よっしーさんがYouTubeにアップして下さったのが、舞音の名古屋港での演奏会の動画です。舞音は、2014年の海フェスタマリンコンサートの動画で、その雰囲気を少しだけ感じてはいましたが、先回のよっしーさんの動画でハマりました。まだ、その正体を把握しきれてはいないのですが、なんとも言えない独特の魅力があります。

 昨夜、何気にYouTubeを流していたら、「I Love Brass」さんがアップされたばかりの「海上自衛隊舞鶴音楽隊/ たそがれコンサート2019」が目にとまりました。早速拝見して、改めてその魅力に気づかされました。是非ご覧になってください。

www.youtube.com

 全編動画があるのですから、逐一のコメントは書きませんが、いくつかのポイントをピックアップしてみたいと思います。

 まず、出だしです。ステージ両袖から隊員のみなさんがステージ上に出てくるのですが、それとは別に7人編成のディキシーランドジャズバンドが「錨をあげて」のジャズアレンジを演奏しながら観客席の中を練り歩いてステージに向かいます。これは名古屋港でのフラッシュモブ的な始まりの時にも見られましたので、舞音のスタイルなのかな、と思います。格好いいですね。

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 このディキシーバンドの演奏を引き取るように、ステージ上での1曲目は、「錨をあげて」の海自スペシャルバージョンでした。いつ聴いても素敵なアレンジだなぁと思います。

 指揮は、舞鶴音楽隊長の北村善弘1等海尉です。

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 今回、田中2曹はクラリネットの演奏に専念し、MCは、同じクラリネット奏者の山本しおり(字がわかりません(≧∀≦))1士でした。階級からみて、昨年入隊のルーキーと思われますが、なかなか堂々たるものです。今後MCとしても育成されていくのでしょう。

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 「ムーンリバー」では、鍵盤ハーモニカのソロが、この美しい曲に叙情を添えました。ルパン三世風で、一際目を引くオーボエ奏者の方ですが、お名前の紹介が拍手喝采と被って聞き取れませんでした。向井2曹と聞こえたような気がしますが違ってたらごめんなさい。名古屋港での演奏会では、3等海曹の階級章をつけていましたから、この7月1日に2等海曹に昇任されたということですね。おめでとうございます。

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 「宇宙戦艦ヤマト」の演奏では、青山ゆうき(字同前)3曹によるヴォーカルが披露されました。川上良司さんの強い先行イメージがある中で、この曲を歌うのは大変勇気の要ることだと思います。見事に歌い上げた青山3曹には心から拍手を贈りたいと思います。

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 ヤマトの演奏が終わり、なんの予告もなく「ゲゲゲの鬼太郎」の演奏が妖しく始まると、客席は響めきます。名古屋港でもこの曲を楽しく盛り上げた中田1曹がマイクを手に登場すると、妖しさは最高潮です。

 それにしても、後半の会場を巻き込んでのパフォーマンスは、中田1曹の出たとこ勝負のアドリブではないかと思います。隊員のみなさんの、呆気に取られた笑顔を見ていてそう思いました。中田1曹のライブ魂には大いに惹かれます。

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 次に「アメイジング・グレイス」を持ってくるなんて心憎い感じがしますね。

 この曲では、高橋さちこ(字同前)3曹のフルートソロが披露されました。静かな吹き始めですが、後半は、この曲の主題でもある真実に目覚めた喜びが迸る見事な演奏でした。演奏前後のはにかんだ様子と、演奏内容のギャップもまた魅力的ですね。

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 最後に演奏されたのは「マンボ・ジャンボ」

 本当に踊り出したくなるような楽しい曲ですが、ここで目を(耳も)を引いたのは何と言ってもパーカッショントリオです。曲の途中でパーカッションだけのセッションがあるのですが、ものすごいインパクトです。

 演奏するのが楽しくて仕方ない、そんな弾けぶりに思わず笑いながらも聴き入ってしまいました。縁の下の力持ちと言われるパーカッションパートを、こんな風にフィーチャーして楽しませてくれるのは、舞鶴音楽隊の大きな魅力の一つなのかもしれません。

 お名前の紹介はありませんでしたが、みなさんそれぞれに個性豊かで魅力的ですね。

 あんまり楽しそうなので、思わず4カットも載せてしまいました。

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 「I Love Brass」さんの動画も是非ご覧ください。本当に楽しいです。

 そして、アンコール。

 鳴り止まない拍手と「アンコール!」の声に、北村隊長は「は?何ですって?」と言わんばかりのジェスチャーで、会場にもっと盛り上がることを求めます。なかなか強気でいいですね(╹◡╹)

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 一曲目は大阪のご当地曲「河内おとこ節」。トランペットとサックスのソロ演奏がありましたが、アンコールのため、お名前の紹介はありませんでした。

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 アルトサックスは、名古屋でもソロ演奏された横山たくみ(字同前)3曹ではないかと思います。

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 サックス奏者の手前でクラリネットを演奏されているのは、名古屋でMCをされていた田中2曹です。

 そして、最後はもちろん行進曲「軍艦」です。客席も手拍子で盛り上がります。お約束の展開ではありますが、やっぱりこの曲を聴くと締まりますね。

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 最後にステージ上から会場にご挨拶し、ドラムに合わせて皆さん退場して行きます。これは2014年のマリンフェスタ動画でも観ましたから、舞鶴音楽隊のスタイルなんだと思います。ところが、ここからがちょっとサプライズです。

 左袖から、スネアドラムを叩きながら登場したのは、「マンボ・ジャンボ」での弾けるような演奏を見せてくれたパーカッションの女性隊員(2等海曹ですがお名前はわかりません)です。制帽を被って、キリッとした表情での演奏は先ほどの弾け振りとのギャップが際立ち、ハッとさせられます。

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 スネア・ソロでのクロージングには、ツイッターでも絶賛する声が寄せられていました。よーくわかります。

 如何でしょうか。名古屋に続き、舞鶴音楽隊を取り上げてみましたが、書き始めは「いくつかのポイントを紹介する」つもりだったのに、結局フルの紹介記事になってしまいました。それだけ、新鮮な驚きと発見がたくさんあったということだと思います。

 舞鶴音楽隊の楽しみ方が少しわかったような気もします。首都圏で舞鶴音楽隊の演奏会をライブで観る機会はなかなかないと思いますが、今年は観艦式の付帯行事で、各地方音楽隊が集まるはずですので、ちょっと期待しています。今後、新たな動画等がアップされた際には、記事で紹介していきたいと思います。

 また、呉、佐世保、大湊の音楽隊についても、機会を捉えて記事にしていきたいと思います。それぞれの音楽隊の魅力を発見していくのが楽しみです。