あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

嵐の中の鹿島立ち(その1)

 

 本日、海上自衛隊横須賀基地で執り行われた令和元年度遠洋練習航海部隊出国行事に行って参りました。予報通りの強い雨と、予想を超えた強風の中、横須賀基地正門前の受付にたどり着いた頃には、靴の中が水浸しになる有様でした。

 私は京浜急行汐入駅から、ヴェルニー公園経由、逸見岸壁に係留されている「かしま」と「いなづま」の撮影をしながら総監部へ向かったため、必要以上に濡れ鼠となってしまったのでした。逸見駅で降りればもっと近かったんですけど、ヴェルニー公園から撮影したかったので…

 出港の時を待つ「かしま」(手前)と「いなづま」(奥)です。晴れていれば、この大きな岸壁で行われる予定だった出国行事ですが、強い風雨のため、右側の写真の左奥の方に見えるカマボコ型の厚生棟3階にある体育館で行われました。岸壁での式典に備えて準備されていたテントも、強風で飛ばされないように解体されて置かれているのが分ります。

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 正門前に設けられた受付のテントの中で、所属団体(私の場合は水交会)と名前を伝え、事前に届けられている名簿と照合して、臨時の入門証を受け取るのですが、テントの下にもかかわらず名簿が雨でびっしょり濡れ、ページがめくれないような状態です。受付の皆さん、ご苦労様でした。受付の間にも、同期や顔馴染みの先輩、後輩など多くの知人と挨拶を交わすことができました。

 厚生棟に入ると、会場入りに備えて待機している大勢の実習幹部が1階から3階までの階段の右半分に二列縦隊でびっしり並んでいました。晴れの出国行事、好天の中、岸壁でやらせてやりたかったなと思いながら、彼らの脇を通り会場へ向かいます。2階の踊り場に出たところで、1期後輩の知人と立ち話をしていると、背中の方から「あれこれdiaryの方ですよね」という声が聞こえた気がしたので、振り向くと、立派な一眼レフカメラを首から下げた体格の良い方が歩み寄って来られました。お話を伺ったところでは、現役の陸上自衛官で、出国行事を見届けるために休暇を取って来られたとのことです。朝早くから来られ、先ほどまで、乗員の家族に混じって「かしま」に乗艦していたのだとか。

 「三宅さんにもお会いできて写真も撮らせていただきました」の一言で、図らずも確認が取れました。カメラのモニターで、その写真を見せていただきましたが、第三種夏制服に身を包んだ三宅さんは、とても元気そうで安心しました。

 その方とは、会場入りしてからもいろんな話で盛り上がり、行事が始まるまで楽しいひと時を過ごすことができました。

 さて、出国行事の様子を撮影しましたので、動画でご紹介します。

 まず、防衛副大臣に対する栄誉礼、防衛副大臣訓示、外務副大臣祝辞、そして海幕長訓示までの動画です。(埋め込みできましたので更新します)

www.youtube.com

 

 とりあえす、今回はこの辺で。