あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

皇国日本に栄えあれ

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 今上陛下の退位礼正殿の儀が厳粛に執り行われ、天皇として、我々国民への最後のお言葉を賜りました。最後まで、誠実なお人柄と国民に寄り添う心、平和への思いが伝わるお言葉でした。

 平成最後の日に、国民の間で多く聞かれた陛下への思いは「ありがとうございました」というものでした。よくわかります。今上陛下、皇后陛下に対しては、ごく自然に心からの感謝の念が湧いて来ます。

 「象徴天皇」としてのあり方を真摯に追い求め、懸命に努力されている姿を、幾多の災害現場で目の当たりにして来ましたし、皇室外交の場面でも、その誠実なお人柄で、訪問国に多くの感動を残して来られました。

 天皇皇后両陛下をはじめ、皇族の方々は、私たち日本人が唯一無条件で世界に誇れる存在だと思います。

 ところで、現憲法下では明文で「象徴」とされている天皇ですが、明治憲法下でも、表現こそ違いますが、実質的には象徴としての位置付けにあったと思われます。

 その意味では、明治憲法の全面改正という形で現憲法が制定された際に、天皇を象徴として頂く議会制民主主義国という国のかたちは変わっていないと言えます。

 今回のタイトルにある「皇国日本」ですが、何故かこのような表現をすると、国家主義者、右翼、とのレッテル貼りをされるのが現在の我が国です。でも、今述べたとおり、憲法の改正によっても変わらなかった国のかたち、天皇を象徴として頂くという国のかたちは、間違いなく「皇国」でしょう。このような表現が普通になされるようになることこそ、象徴としての天皇が真の意味で国民の間に根付いた証左と言えるのではないでしょうか。

 明日から新天皇を頂き令和という時代が始まりますが、天皇陛下を象徴の光として仰ぎみる皇国日本が、世界中の国々と協和しつつ益々の繁栄を謳歌する、そんな未来に向けた歩みの時代になることを祈ってやみません。

 天皇弥栄(すめらぎ いやさか)