あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

小さな結実

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 以前の記事で、「小さなコメント作戦」について触れました。

 私が運営しているYouTubeのチャンネルに寄せられる海外からのコメントに対し、その国の言葉でコメントを返すと言う、ささやかなPR作戦のことです。

retcapt1501.hatenablog.com

 このブログに、時々拙い英語の記事を書いているのもその一環です。YouTubeの動画で釣れた(笑)海外の方をこちらへ誘導して、三宅由佳莉さんの魅力についてより良く知ってもらおうという企画です。思惑通りに行くかどうかはわかりませんが、何もしないよりはマシだろうと思っていました。

 ところが、タイのファンの方から「英語の記事ありがとう、三宅さんのことを理解する助けになった」と言うコメントを頂き、この企画が少なくとも機能していることがわかりました。

retcapt1501.hatenablog.com

 そして、台湾の学生さんからも「タミヤ模型には、三宅さんのフィギュアを作って欲しい。みんな喜ぶと思う」と言うコメントを頂きました。そんなことを思うほど、海外のファンの皆さんは情報に飢えているんだなとも感じましたし、私のささやかな企画が彼らにとっては貴重な情報源になっているのだということがわかりました。

retcapt1501.hatenablog.com

 最近、私のブログにちょっとたどたどしい日本語でコメントを寄せてくださる方がいらっしゃるのにお気付きの方も多いと思います。

 YouTubeでは「魯敏」、こちらでは「西洲生」のハンドルネームで中国から投稿されている三宅由佳莉さんのファンです。この方は、まさに私の思惑通りYouTubeで三宅さんに心を惹かれ、このブログを訪ねて来られた方なのですが、私が最初に認識したYouTubeへのコメントがとても上手に書かれた日本語だったので日本語を解する方だと思い、私も日本語で返信しました。

 このようなアプローチは嬉しい限りなのですが、先ほど、2月にサントリーホールで行われた東京音楽隊定期演奏会の報告記事に3週間も前に寄せられたコメントがあることに気づきました。それを読んだ私は絵もいわれぬ感動に襲われ、そのことを記事を書かずにはいられなくなったのです。コメントを下に引用します。

かぴたん (id:RetCapt1501) こんにちは!私は中国から来た三宅のファンです私の三宅を好きにしたのはあなたの報告です。 私はYouTubeからこのビデオを追いかけてきましたが、三宅の目は明るく澄んでいて、心からの優しさと女性らしい作品はないことを明らかにしています。 香りがあり無限大です。 中国の聞き手としては、「軍艦」を聞くのは少し違いますが、それでも三宅のように止めることはできません。 翻訳ソフトウェアの使用をお許しください。これにより、単語が不満足なものになる可能性があります。 ご報告ありがとうございます。

 お分かりでしょう。この方は英語を解するので英文記事はもちろんお読みになっていますが、その他の記事についても、日本語が分からないにも関わらず、おそらく翻訳ソフトで翻訳しながら読んでくださっているんです。そうまでして三宅由佳莉さんのことを知りたい、知らずにはいられない、そんなファンが海外にいるんだということを直接教えられ、感動したのです。

 更に言えば、この方は、三宅由佳莉さんの魅力を中国国内に伝えるため、中国のミニブログサイト「新浪微博(シンランウェイボー)」にアカウントを取得して、私の記事を元に情報発信を始められました。私がこのブログを始めた時と同じなんです。三宅さんのことを知りたいという欲求と、多くの人にその感動を発信したいという欲求が同時に湧き上がり、それに衝き動かされる。この方の気持ちが痛いほど良くわかります。

 そのブログへのリンクを下に貼りましたのでご覧になってみてください、中国語だらけなので読むのは難しいですけど(^ ^)

www.weibo.com

 私が「小さなコメント作戦」を始めた目的は、三宅さんの魅力、東京音楽隊の素晴らしさを世界中の人たちに知ってもらいたいということではありますが、更に先の目標があるのです。それは、三宅さんや東京音楽隊をきっかけに海上自衛隊や日本そのものに対する理解を深めてもらいたい。日本を好きになってもらいたい、ということです。それはまさに、東京音楽隊の使命である我が国の平和に寄与するための演奏活動をサポートすることにも繋がると信じていますし、私なりの応援の仕方なのです。

  そんな活動が、小さいけれども確かな実を結んだことを報告できることを、心から嬉しく思います。

 

 ところで、国内向けには国防の大切さをPRし、海外向けには友好を前面に押し出すことを矛盾と捉える方もいらっしゃいますよね。平和を志向するなら、国防など必要ない、友好一本槍で行くべきだと仰る方々です。

 歴史から何を学べばそのような思想が湧いてくるのか不思議です。これについてはまた別記事で論考してみたいと思いますが、私の考えに基づく上のコメントへの返信は、次のようなものです。千年単位で取り組むべき問題だと、私は思います。

西洲生さん、このコメントに今気づきました。ものすごく遅い返信になってしまい申し訳ありません。私の記事(報告)がきっかけで三宅由佳莉さんのファンになられたとのこと。私にとってこれほど嬉しいことはありません。日本と中国の間には政治的に色々な問題が横たわっていますが、本来、私たちには永い友好の歴史があります。阿倍仲麻呂(晁衡)と李白との交流などは、私たちにあるべき姿を教えてくれているような気がします。
千里の道も一歩から。良いものは良いという認識の共有から交流を深めて行ければいいなと思います。コメントありがとうございました(╹◡╹)

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【追記 2019/4/13】

西洲生さんは、このhatenablogでも記事発信を始められました。

hongyuemu196.hatenablog.com