あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

明日はいよいよ…

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 明日はいよいよ、桃の節句ですね。

 女の子のいる家庭では、すでに雛飾りが設えられて、ひな祭りの気分が盛り上がっていることでしょう。

 もっとも、明治時代に現行のグレゴリオ暦新暦)が採用されるまでは、当然旧暦の3月3日に行われていたこの祭り、もう少し暖かくなって桃の花が咲きそろう頃に行われていたからこそ「桃の節句」と呼ばれているわけです。

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 平安貴族の子女の遊びに由来するとも言われるひな祭りですが、正確なところはよくわからないようです。我が国に古来伝わる伝統的な節目行事は、あまりにも歴史が長すぎてその由来もはっきりしないものが多いのですが、長く受け継がれてきたこと自体がすでに大きな価値のあることです。これからも大切にして、後世に引き継いでいきたいものですね。

 そんな節目行事の日にも当たるのですが、今回のテーマはそれではなく、東京マラソンです。石原慎太郎都知事時代の2007年に始まったこのマラソンは、今回で13回目となりますが、38,000人ものエントリーがある大イベントとしてすっかり定着しました。

 そのコースですが、東京都によると「過去から現在、そして未来の東京を象徴するコース」となっているそうです。下のコースマップを見るとなるほどと思いますね。

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 それにしても、ランナー3万8千人です。凄いですよね。海上自衛隊の現員数が約4万2千人ですから、全海上自衛官の9割に匹敵する人々がこのマラソンに参加する計算になります、驚きです∑(゚Д゚)

 さて、毎回のことですが、このマラソンコースの沿道24ヶ所で応援イベントが開催され、130団体3,500名が出演して様々なパフォーマンスが披露されます。応援イベントの規模だけでも凄いですよね。

 ここまで書けばもうお判りでしょう。そうです、我が海上自衛隊東京音楽隊も応援イベントの一環として演奏を行います。場所は防衛省正門前。そうなんです、防衛省正門前の靖国通りがコースになっているものですから、毎年、陸海空のセントラルバンドが持ち回りで応援演奏を行っており、今年は東京音楽隊の出番というわけです。

 私がまだ現役だった頃、当直明けがちょうど東京マラソン当日だったことがありました。帰宅するために四ツ谷駅に向かおうにも、正門前に突如として橋のない川が出現したようなもので、途方に暮れたのを思い出します。その時は正門前に音楽隊はいませんでしたので、応援演奏は比較的新しいイベントなのかも知れません。

 3年前、2016年2月28日に行われた第10回大会での東京音楽隊の応援演奏をh1way2012さんが残してくれていますのでご覧になってください。

www.youtube.com

 元気の出る曲ばかりを集めた、まさに応援演奏ですが、寒空の下、指の動きもままならない中で、この素晴らしい演奏を行っている隊員の皆さんをこそ応援したくなります。

 今日の首都圏は穏やかな晴れの1日ですが、本番当日の明日は、生憎の雨模様が予想されています。最高気温も9度の予報ですが、大雪でも降らない限りマラソンは決行されますので、演奏する東京音楽隊にとっては辛い任務となりそうですね。

 そんな日だからこそ(そうでなくてもww)、明日応援に行きます。もちろん東京音楽隊の応援です。雨模様に加え、狭い場所ですのでいつものように撮影することはできないかも知れませんが、現場での演奏の様子などを報告することはできます。

 通い慣れた防衛省正門を久しぶりに見るのも楽しみです。