あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

静岡音楽祭での東京音楽隊

 昨日(1月26日)、静岡市東静岡駅前にある「グランシップ」の大ホールで恒例の静岡音楽祭が開催されました。なんだか斬新な建物ですね。

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 先日書いた「三宅由佳莉さんの当面の予定と今年の注目点(2019年)」でもご紹介したとおりですが、今年は東京音楽隊が出演しました。

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 ホールの内部はどんな感じかと言いますと…

 やっぱり斬新な感じですね、この写真だけではわかりませんが、アリーナ席が結構多いのかも知れません。

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 さて、この音楽祭、域外ということもあり(何の域外?)、私が足を運ぶ機会を得ませんでしたが、活動区域が全国区の斎藤さんは、例によって現地へ行かれ、この演奏会も楽しんで来られました。果たして何回目なんでしょう。昨年7月7日の陸海空合同演奏会が50回目と仰ってましたから、その後の演奏会の回数を指折り数えてみれば60回目くらいでしょうか。タフですね。

 詳細はまたレポートをして下さるそうですが、当面多忙とのことなのでとりあえず演奏内容等についてのデータを頂きました。今回はそれに基づいて記事を書いてみたいと思います。

 静岡県防衛協会という自衛隊の協力団体が主催するこの音楽祭の主たる目的は、この春に自衛隊に入隊、あるいは防衛大学校防衛医科大学校陸上自衛隊高騰工科学校に入校予定の皆さんに対する激励です。

第1部 激励会

 ですから第一部は、静岡県出身の入隊・入校予定者激励会が行われ、入隊後の生活や今後の進路など入隊・入校予定者が疑問や不安に思っていることへの説明と質疑応答などが行われたようです。

 その第1部の冒頭、三宅由佳莉さんによる国歌の独唱が行われました。三宅由佳莉さんは、これまで、それこそ数え切れないほどの儀式や行事で国歌の独唱を多なってこられましたが、毎回、一つ一つの言葉に思いを込め、恒久平和を祈るこの素晴らしい曲に厳かな雰囲気を纏わせて下さいます。斎藤さんも「凛とし、かつ、澄み切った素晴らしい国歌独唱に身が引き締ま」ったとのことでした。これまで、学校行事などでピアノ伴奏は聞いたことがあっても国歌斉唱などしたことのないであろう入隊・入校予定者にとって、自分の国の国歌の美しさを初めて知る良い機会だったのではないでしょうか。

 

第2部 音楽祭
 そして第2部は音楽祭です。

 最初に登場したのは御殿場市の板妻駐屯地に駐屯する第34普通科連隊(歩兵連隊)のラッパ隊で、自衛官の1日を、起床ラッパから消灯ラッパまでの日課の節目のラッパ演奏と、ラッパ隊の訓練の様子を披露されたとのことです。

 2015年の3月に大宮で行われた同様の催しでの第32普通科連隊ラッパ隊の動画がありましたのでご参考までに埋めておきます。残念ながら音声が非常に小さいので解説が聞こえません。 起床ラッパ、点呼ラッパ、食事ラッパ、ラッパ君が代陸自・空自仕様)まではわかりましたが、その後の3つは分かりません、海自にはないものです。そして最後のソロが消灯ラッパです。静岡もこんな感じだったのかな?

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 次に登場したのは常葉大学付属常葉中学・高校吹奏楽部です。

 演奏曲目は、ジブリアニメ「紅の豚」より、そして昨年大ヒットしたDA PUMPの「U.S.A」など4曲だったようです。

 「紅の豚」はこんな感じでしょうか…

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 「U.S.A」ではダンスが入ると良かったなー、と斎藤さんのコメントがありましたが、そりゃやっぱり難しいんじゃないでしょうか∑(゚Д゚)

 因みにこの動画↓↓↓再生回数1億5千万回を超えています。

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 3番目に登場したのは航空自衛隊中部航空音楽隊です。

 クイーン・グレイテスト・ヒッツで伝説のバンドQueenのメドレーを演奏したほか、3曲を披露したとのことです。クイーン・グレイテスト・ヒッツの動画がありましたので貼っておきます。

 

 

 4番目には、昨年11月の自衛隊音楽まつりにも参加した、陸上自衛隊滝ケ原駐屯地の「滝ケ原雲海太鼓」でした。音楽まつりの際の合同演奏曲だった「昇龍」など3曲を演奏されたそうですが、やはり迫力満点だったとの斎藤さんコメントです。

 

そして最後に登場したのが東京音楽隊です。

 プログラムは次のようなものだったのことです。

①ポップス・マーチ「すてきな日々」

 この曲は、1989年の吹奏楽コンクール課題曲でした。バブル経済真っ只中の時代背景を彷彿とさせる、心が沸き立つような曲ですね。
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クラリネット・キャンディ(Lアンダーソン作曲)

 これは、一昨年の定期演奏会における東京音楽隊の動画がありました(╹◡╹)

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NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」主題歌「ありがとう」(いきものがかり

 この歌を、三宅由佳莉さんがJポップ調の発声による透き通った声で歌い上げられたとの斎藤さん報告です。

 この歌は私も好きなのですが、三宅由佳莉さんが歌われるとは全く想像もしていませんでした。この裏切られ方がいつも心地良いです。考えてみれば、「ありがとう」という素敵な言葉も、この歌の歌詞も、三宅さんにはよく似合います。

 昨年来、「瀬戸の花嫁」「瑠璃色の地球」そして今回の「ありがとう」。こうして、一度はライブで聴いてみたい曲がどんどん増えていきます。多分これからも増えるばかりで決して追いつけないでしょう(≧∀≦) でも、それはそれでいいんです(╹◡╹)

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④「ちゃっきり節」

 お茶どころ静岡の民謡である「ちゃっきり節」を東京音楽隊お得意のラテンのリズムに乗せて軽快に演奏されたとのこと、樋口隊長は例によって演奏に回ってティンパニを叩き、最後はコンサートマスターである横野和寿さんの指揮で締めるという展開だったそうです。楽しい演奏だったんだろうなぁ…

 YouTubeで検索してみると、この「ちゃっきり節」、色々なアレンジで演奏されていて大変面白かったです。でもラテンアレンジが見つかりませんでしたので、動画埋め込みは省略です。

 

⑤「ハナミズキ

 素晴らしくいい曲ですよね、昨年のランチタイムコンサートでも三宅由佳莉さんの歌に感動しました。私のスマホ動画ですみません(≧∀≦)

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 それで、今回は何と、藤沼直樹さんとのデュエットで歌われたとの斎藤さん報告です。え?どんな感じにデュエットになるの?と興味津々です。

 来週の横須賀でのモールコンサートで、ひょっとしてこのデュエットが聴けたりする可能性はないんだろうか。ちょっと楽しみです(╹◡╹)


⑥「叙情的『祭』」

 これは海上自衛隊大湊音楽隊の委嘱作品(部外アーティストに委嘱して創られたオリジナル曲)。伊藤康英さんの作曲です。「滝ケ原雲海太鼓」から大太鼓を借りての演奏になったそうです。

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⑦アンコール

 何と、陸自の「凱旋」、空自の「空の精鋭」そして行進曲「軍艦」のメドレーで締め括ったそうです。なるほどなるほど、陸・海・空自それぞれの入隊予定者が集まっているのですから。よく配慮されていますね。
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 さて、如何だったでしょうか。

 毎年実に数多くのコンサートをこなす東京音楽隊ですが、その一つ一つの特質をよく考えて選曲や演奏方法などに工夫を凝らしていますね。

 この記事では、静岡音楽祭での演奏内容のイメージを掴んでいただくことに主眼を置きました。詳細につきましては改めて後日、アップしようと思います。

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2019年2月14日に詳報を掲載しました。

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