あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

水交会下総支部の東京音楽隊研修

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(イメージ:昨年9月12日、小野寺前防衛相による視察の際の演奏風景)

 私が会員となっている「水交会」という団体があります。昨年この団体について記事を書きましたので、下にリンクを貼っておきます。興味のある方はお読みください。

retcapt1501.hatenablog.com

 さて、その水交会からは年に4回、季刊誌「水交」が送られてきます。平成31年新春号が届いたのは昨年末だったと思いますが、中身はざっとしか見ていませんでした。

 先日、色々な記事を読んでいると、「支部だより」というコーナーに下総支部東京音楽隊研修の報告が掲載されているのを発見しました。各支部では、色々なイベントが企画されており、海上自衛隊の部隊研修なども行われるのですが、音楽隊の研修というのもあるんですね。

 東京音楽隊による部隊概要説明(コマンドブリーフィング)やその際の質疑応答の内容のうち、皆様の関心がありそうなものを、私なりの説明を加味して紹介します。

 東京音楽隊は、隊長の指揮下に総務科、音楽科、教育科の3科で編成され、約70名が勤務しています。音楽隊員の募集ソースは約85%が音楽大学等の卒業生で、海上自衛官の採用試験の他、音楽隊による職種説明会(実技試験ですね)を経て入隊します。

 そして、教育隊での新隊員教育過程を経て各音楽隊に配属された後、東京音楽隊教育科の海士過程、海曹過程での教育を受けて音楽隊員として育成されていきます。

 東京音楽隊が用賀に移転してきたのは昭和31年4月のことですが、現在の庁舎は平成7年に地上4階、地下1階の建物として建て替えられたものです。

 音楽隊が様々な楽曲を演奏するにあたり、著作権料の問題は生じないのかとの質問に対しては、営利活動を行なっていないため著作権料が問題になることはないとの回答がありました。なるほど、そうなんですね。

 コマンドブリーフィングの後、庁舎施設の見学を行い、最後に奏楽堂での演奏見学が行われたのですが、ちょうど昭和女子大人見記念講堂での第58回定例演奏会の前日だったため、その総合リハーサルを本番と全く同じプログラムで聴くことができたそうです。

 第58回定例演奏会の内容については下の記事をご覧ください。

retcapt1501.hatenablog.com

 演奏終了後、下総水交会会長から樋口隊長への花束贈呈が予定されていたのですが、樋口隊長が、三宅由佳莉さんに渡すよう促して、図らずも歌姫への贈呈となったそうです。こういうところに樋口隊長の機転の良さが現れますね。

 和やかな研修の様子が伝わる記事でした。

 私が所属する湘南支部でも、そのうち同じような企画がひょっとしたらあるかも知れません。その時はまた報告したいと思います。あるかどうか、全く保証の限りではありませんが(╹◡╹)