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海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

東京音楽隊の西日本大遠征

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 いよいよ、本日から東京音楽隊の西日本大遠征が始まります。

 初日の今日は、鹿児島県垂水市での「瀬戸口藤吉翁音楽祭」への出演です。

 瀬戸口藤吉とは、垂水市出身とされる音楽家で、軍楽長まで勤めた帝国海軍軍人です。三宅由佳莉さんや東京音楽隊のファンの皆様にはお馴染みの、行進曲「軍艦」の作曲者として有名ですね。

 さて、この演奏会の入場整理券は、応募抽選ではなく、様々な施設での配布形式だったようですが、鹿児島地本によると、配布開始日である6月1日に、全ての配布所のチケットが捌けてしまったそうです。東京音楽隊三宅由佳莉さんに対する地元の期待の大きさがよくわかりますね。

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 さて、以前別記事でも紹介しましたが、東京音楽隊に限らず、音楽隊が遠征する場合には、自前の大型バスと楽器運搬車を自分たちで運転しながら進出します。これとは別に、隊長用の小回りの効く車両も運用されているのではないかと思います。

 下の写真が、その大型バスと楽器運搬車ですが、楽器運搬車のフロントガラスを磨いているのは、着任間もない三宅由佳莉1等海士です。コンテナ部分がなんとも味気ない感じですが、現在はその下の写真のようにペイントが施され、走る広告塔のようになっています。西日本の皆さんの目に止まる機会もあるでしょう。

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 さて、東京から鹿児島までの行程を考えれば、一昨日の朝に用賀を出発し、途中何処かで一泊して、昨日の夕刻に鹿児島入りしたものと思われます。自衛隊の車両はきっちり法定速度を守って運行しますから、一般的に考えるより時間がかかります。

 初日に進出できるのは、せいぜい大阪、神戸あたりまででしょうか。

 自衛隊の部隊がこのような進出をする場合、陸海空いずれかの自衛隊の基地・駐屯地の外来宿舎の使用を事前調整し、宿泊及び給食の支援を得るのが一般的です。これを「部内泊」と言います。

 自衛隊にも旅費という予算科目はありますが、非常に限られた額しか認められていないため、旅費を使ったホテルなどへの「部外泊」は、任務のための外征が多い音楽隊でも難しいと思います。

 ただし、近傍に自衛隊の部隊がない場合や、外来宿舎の都合がつかない場合には、旅費ではありませんが、部外のホテルなどを、「宿舎借り上げ」という形で使用することがあります。音楽隊の皆さんの場合、このパターンが多いかもしれませんね。

 二日がかりで進出された東京音楽隊のみなさん、昨夜はゆっくり休養することができたでしょうか。きっと、この日を首を長くして待っていた鹿児島の皆さんに素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

 このブログの読者の方で、この遠征のいずれかの演奏会に足を運ばれる方がいらっしゃいましたら、どんな簡単な内容でも構いませんので、コメントをいただけるととても嬉しいです。

 ちなみに、最近コメントデビューされた「モンスター」さんは、昨年の11月から福岡に長期出張中とのことですが、今回の遠征では、大分と山口の二つの演奏会を聴きに行かれるそうです。存分に楽しんできて頂きたいと思います。「モンスター」さんの報告コメントが楽しみですね。

 明日以降も、下に掲げるように、毎日移動を繰り返しながらのタイトなスケジュールですが、東京音楽隊の皆さんの御安航をお祈りいたします。

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