あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

スペースマウンテンで肝を冷やす

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遠洋練習航海の続きです。前回から随分と間があきました。

 前回までの流れは、エクアドルグアヤキルという港を出港し、ガラパゴス諸島沖を通ってロサンゼルスに向かう途上、防火訓練や船舶の敬礼の話を挟んだところでした。

 その後、ロサンゼルスでのエピソードを思い出そうと努力したのですが、これといったものがなく、記事の構想が浮かばぬまま塩漬け状態となってしまいました。

 南米諸国やメキシコと違って、あんまり違和感のない世界ですから、仕方ないですね。でも、一つだけ特筆すべきことがありました。ディズニーランドに行ったことです。「何言ってんの?」という声が聞こえそうですが、当時は、東京ディズニーランドがオープンする何年も前のことです、みんなそれがあるのは知っていても、現実のものとは思えない、そんな時代だったんです。

 ですから、ほとんどの乗員・実習幹部はディズニーランドを訪れたんじゃないでしょうか。当時の園内は、こんな感じでした。随分と長閑な感じですよね。

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 色々なものに乗ったり入ったりしたと思うんですが、東京ディズニーランドでの体験に上書きされてしまって、よく覚えていないんです。そんな中で、鮮明に記憶に残っているのが「スペースマウンテン」でした。「すごい」と評判だったので、何人かの同期と連れ立って、列に並びました。ところが、丁度私たちのグループのところで満席となり、私だけが「1本遅れ」に乗ることになってしまったのです。私の後ろは、若くて可愛い女の子の二人連れです。

 こんなシチュエーションで、先頭の席に一人かよ、しかも、このアトラクションがどんな内容なのか全く知りません。こんな時、制服を着ていることがプレッシャーになります。

 とりあえず、飛ばされないように正帽を脱いで手に持ちましたが、後席の女の子たちの手前、日本海軍の士官がビビってると思われたくないので、とても落ち着いているふりをしました。ビビってるのに(╹◡╹)

 スペースマウンテン、乗ったことのある方はわかると思いますが、初めて乗ると、「ふざけんな!」と言いたくなるほどビビります。何度も、頭が吹き飛んだに違いないと思わされます。

 降りるとき、後席の女の子たちと顔を見合わせ、大笑いしました。お互いげっそりした顔をしていたのだと思います。

 でも、あのスリルは癖になりますよね。東京ディズニーランドがオープンしてから、何度乗ったことでしょう。

 今回は、遠洋練習航海とはほとんど関係のない話でした。