あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの凱旋公演始末記

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 2018年4月7日(土)、瀬戸大橋開通30周年を祝う記念事業の一環として、同大橋の本州側の起点である岡山県倉敷市児島において、海上自衛隊呉音楽隊のメモリアルコンサートが行われ、東京音楽隊三宅由佳莉さんがゲスト出演されました。

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 この記念事業は、4月7日(土)・8日(日)の2日にわたり各種イベントが大々的に開催される予定でしたが、折悪しく大変な強風のため7日のイベントは、呉音楽隊の演奏会以外全て中止となりました。明けて8日は、晴天に恵まれ各種イベントが行われましたが、8日の目玉とも言える瀬戸大橋上空でのブルーインパルスの展示飛行が、なんと一機の計器トラブルにより、開始早々取りやめとなってしまいました。

 不思議なものですね。

 ご自身の郷里である倉敷市で行われた「30周年」という節目の記念事業で、呉音楽隊のコンサートは、目玉のイベントどころか、記念事業の象徴のような位置づけになってしまいました。

 そのような時勢の巡り合わせを見て、「  三宅由佳莉さんは『持ってる』人だなぁと、改めて思います。と書いたところ、「kaiten91」さんから「三宅由佳莉さんは、もっている方だとかねてより私も思っておりました。」とご賛同をいただきました。過去のいくつかのイベントで、雨天にも関わらず開演直前に雨が止むのを目の当たりにされたそうです。そして、「来場者の眼の届かないところ、すなわち日々の課業一つひとつを確実に的確に遂行しているからこそ、『持つ』ことができるのです。演奏時、以外の隊員の所作立ち居振る舞いを観察しておりますと『お天道様は見ているのだな、私も学ばなくては』と常に感じます。」とご自身の考察を紹介して下さいました。

 私もそんな気がします。他人の目の届かないところで、まっすぐな気持ちで真摯に自らの使命と向き合う、そういうことの積み重ねが、大いなる時勢の流れというものを整えていくのではないでしょうか。

 

 さて、このブログの読者の皆様の中にも、メモリアルコンサートの会場に足を運ばれた方がいらっしゃいます。「ajino64」さんと、「りくさん」さんです。

 「ajino64」さんによれば、コンサートで三宅由佳莉さんが歌われたのは、「Think of me」、「You raise me up」、そしてアンコール曲として「Tommorrow」と「瀬戸の花嫁」の合計4曲でした。順を追ってトレースしてみましょう。

 

 「Think of me」は、オペラ座の怪人の劇中歌です。2012年10月4日(木)、横浜みなとみらいホールで行われた東京音楽隊第47回定例演奏会での三宅由佳莉さんの歌唱をご覧になって下さい。オペラ座の怪人は、もともと好きでしたが、この曲については、三宅さんが歌うこの動画を見て、初めてその魅力に気づかされました。

www.youtube.com

 

 「You Raise Me Up」は、15年ほど前にヒットして以来、多くの方々がカバーしておられますが、私にはもちろん三宅由佳莉さんのカバーが一番です。2015年リリースの「希望〜Songs for Tomorrow」にも収録されていますね。三宅さんの志に相応しい楽曲であるとも思います。

www.youtube.com

 

 アンコール曲の「Tomorrow」は、言わずと知れたミュージカル「アニー」のテーマ曲です。こんなに有名な曲なのに、三宅由佳莉さんが歌われると、あたかもご自身のオリジナル曲であるかのようにしっくり感じるのは私だけでしょうか。

 三宅さんは、この曲をいろいろなところで歌っておられ、動画もたくさんありますが、今回は、2013年のレコード大賞企画賞を受賞した際の動画をご覧ください。

www.dailymotion.com

  

 これだけでも豪華なラインナップですね。

 極め付けは、やはり「瀬戸の花嫁」でしょう。ライブでお聴きになられた方は、本当に幸運だと思います。三宅由佳莉さんがこの曲を歌った動画はございませんので、小柳ルミ子さんの動画を紹介しつつ、縷々綴った記事を貼っておきます。

retcapt1501.hatenablog.com

 

 そして、このコンサートを聴きに行かれた方のブログについて、「navy171」さんから情報提供いただきました。地元倉敷市児島にある治療院で副院長をされている女性の方のブログです。「児島に天使が舞い降りた!」というタイトルで、すでにその感動の大きさがわかろうというものです。

 読ませていただきましたが、本当に素直に、三宅由佳莉さんの歌声に心が震え、穢れを洗い流された思いがしたそうです。自然に涙が溢れてきたとも仰っています。三宅由佳莉さんのファンの方々なら、皆さん経験があるのではないでしょうか。

 心が洗われるということがどういうことなのか、三宅由佳莉さんはみんなに教えてくれるんですね。

ameblo.jp

 このほか、SNSにもいくつか記事が載っていましたので、下に引用しておきます。

 「♪🎶♪🎶♪🎶♪🎶♪ ♥ ♥ #瀬戸大橋開通30周年記念 #海上自衛隊呉音楽隊 #メモリアルコンサート 悪天候でほとんどのイベントが中止になったけどこのコンサートだけは予定通りに開催されました✨ 呉音楽隊の演奏素敵でした♪ #東京音楽隊3等海曹歌唱 #三宅由佳莉 さんとのコラボ 凄かった〜✨ 行ってよかった〜✨✨ 昼間は#航空自衛隊 #ブルーインパルス #展示飛行 の訓練飛行も偶然見えてラッキーじゃったヾ*´∀`*ノ

 

瀬戸大橋開通30周年記念 海上自衛隊呉音楽隊メモリアルコンサートに行って来ました。 ユーモアのある演奏もあって聞き応えがありました🎵また倉敷市玉島出身の東京音楽隊三等海曹の三宅由佳莉さんも来られていて、三宅さんの歌唱力は素晴らしかったです🎙️ コンサートの間は写真撮影は禁止でしたが、終演後にフロアーで演者の皆さんが見送ってくれて、娘は三宅さんと写真を撮らせてもらって喜んでいました🙌」

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 コンサートが終了してからの様子はどんな感じだったでしょうか。

 「りくさん」さんが興味深い報告をして下さっていますので、抜粋して引用させていただきます。

 「コンサート終わりには呉音楽隊員が各パート毎次々と客席に降りて客席の間を通り抜けて行きました。当然三宅さんも最後に客席の間を通りぬけて行かれましたが、握手攻めで進めないぐらいの人気です。残念ながら私からはかなり距離がありましたので指をくわえてみてるだけでした。(笑)
コンサートを終了してロビーに出てみると黒山の人だかり。三宅さんを囲んで撮影会です。良く見てると直接握手したり話したり自撮りで三宅さんと写真を撮っているのは女性と御嬢さんたち。男性陣は三宅さんを中心に半円形で遠くから写真撮影。あの雰囲気で男性が三宅さんに握手をしてもらったり、自撮りをしてもらう勇気ないよなぁと見てました。(笑)

 そうですね、親衛隊のような女性陣に取り囲まれた三宅さんに、おじさんたちは永遠に近づけないでしょう。まぁ、仕方ないか(╹◡╹)

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 今回の記事は、読者の皆様のご協力なくして書くことはできませんでした。いつもながら感謝に耐えません。どうもありがとうございました。