あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの憂鬱(3)

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 このシリーズは、これまで2本ほど書いてきました。

 三宅由佳莉さんの演奏活動に対しては、圧倒的に賞賛する声が多いのですが、中にはもちろんネガティブなコメントもあります。評価というものは主観に基づきますから色々な内容があって良いと思いますし、ネガティブな内容であっても三宅さん自身の研鑽に資するものは大歓迎です。

 ただ、どう考えても理不尽な内容ですとか、誤解や偏見に基づくものについては、ご自分で反論できない三宅さんに成り代わり、きっちり反論していこうというのがこのシリーズの趣旨です。

retcapt1501.hatenablog.com

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 今回扱うのは、私のYouTubeアカウントに投稿した動画のうち「三宅由佳莉さんが歌う『旅立ちの日に』」に対するコメントです。

www.youtube.com

 この動画は、私のアカウント内でも図抜けた人気があり、昨年12月12日の投稿以来4ヶ月足らずで、約24万回の再生回数をいただいています。単純平均でも1日あたり約2千回ですから、「相当の」人気だと思います。

 他方、4月8日現在、「評価する」が762に対し「評価しない」が74となっており、やはり人気の高い「三宅由佳莉さんが歌う、行進曲『軍艦』」(6ヶ月17万回)の737:29や「三宅由佳莉さん、テレビ出演でアナ雪熱唱」(5ヶ月14万回)の679:24に比べると、「評価しない」の割合が約3倍になっているのが特徴です。

 おそらく、楽曲自体が素晴らしく、よく知れ渡っているだけでなく、ご自身で歌われたり演奏された経験のある方が多いため、ご自身の強い先行イメージをお持ちであるが故の「違和感」を抱かれるケースが少なくないのではないかと推察します。

 そんな「違和感」によるネガティブコメントが

「なんか違う。やだ」

とか、

「クセ強い」

あるいは、

「何か、押し付けがましい息苦しい感じ。普通でいいです。」

といったものではないかと思います。

 ご自身がお持ちの「イメージ」と重ならないため、「なんか違う」のでしょうし、「クセ強い」、「押し付けがましい」と感じるのでしょうね。

 

 また、単なる趣味の違いに起因すると思われるコメントが、

「歌唱力は素晴らしいけど、心に残り深みのある歌声は陸自の歌手。」

「この人は耳障りなんだよなあ。失笑しちゃう感じ。陸自の人のほうがいい。」

「悪いけど何も感動しなかった!失礼(^^)/」

といったものでしょう。

 「陸自の歌手」「陸自の人」が誰を刺しているのかは不明ですが、鶫(つぐみ)真衣さんにせよ、松永美智子さんにせよ、あるいは、海自横須賀音楽隊のの中川麻梨子さんや、昨年入隊された空自の森田早貴さんにせよ、それぞれ持ち味は違いますが、素晴らしい歌手ばかりです。彼女たちに共通するのは、強い使命感と「いっしょうけんめい」努力する姿勢、そして何より、三宅由佳莉さんに憧れて自衛隊の歌手を目指してこられたということだと思います。

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 いずれ劣らぬ歌い手揃いですので、あとは、それぞれの持ち味に対する「好み」の問題でしょう。

 「何も感動しなかった」とのコメントについても、「感じ方」の問題ですので、もちろんありだと思いますし、そのような評価があることは、三宅由佳莉さんのモチベーションを強く刺激してくれるに違いないと思います。

 

 ちょっと毛色の変わったコメントとしては、

「女は子供を作り育てるのが天から授かった使命だろう 戦うことは望んでいない」

 歌に対するコメントとしては、場違いな感じですし、女性に対する強い偏見に基づくものではないかと思います。子供を生むことは、女性にしかできない身体的機能ですが、だからといって、それが「天から授かった使命」だとするのは乱暴に過ぎるのではないでしょうか。三宅由佳莉さんは、「男にはできない使命」ではなく、「三宅さんにしかできない使命」を日々果たしておられるのだと思っています。

 

 最後になりますが、意味不明のコメントです。

イラクの日報問題浮上だ。こんなチャラチャラした動画なんか全て削除すべし。国民は怒ってるぞ。歌姫が聞いて呆れる。」

 4つの文章から成るこのコメントですが、それぞれの文章の関連性がよくわからないため意味不明なのだと思います。

 最初の「イラクの日報問題浮上だ」については、この歌とは全く関係のない話題ですし、多くの方がご存知のことでしょうから、こんなところでわざわざ教えてくれなくてもいいかな。

 次に「こんなチャラチャラした動画なんか全て削除すべし」ですが、直前の文章との関連が全くないため、このコメントを意味不明にする最大の原因となっています。そして、東京音楽隊の演奏も、三宅由佳莉さんの歌も、真摯にこの素晴らしい曲を表現しようとされており、どう見てもチャラチャラなどしていませんので、多くの国民から愛されているこの名曲がチャラチャラしているという評価なのでしょう。感じ方は人それぞれですが、その評価はあまり一般的とは言えないと思います。まぁ自由ですけど。ただ、「削除すべし」については、私の言論の自由を侵害しかねない主張ですので看過できません。お断りします。

 そして「国民は怒ってるぞ」とあります。この唐突極まりない文章は、目的語がないため、正確な意思の伝達に失敗した好例です。定石通りに解釈するならば、直前の文章の内容を受けているのでしょうから、上の解釈と併せれば、このチャラチャラした曲に国民は怒っているということでしょう。でも、少なくとも国民の1人である私は怒っていませんから、正しい表現ではないと思います。

 最後は「歌姫が聞いて呆れる。」です。歌姫とは女性の歌手・声楽家のことを指す言葉ですので、呆れても仕方ないのではないでしょうか。それが職業なのですから。まぁ自由ですけど。

 たまに、こういう意味不明のコメントが出現します。