あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの、歌のおねえさん

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 海上自衛隊東京音楽隊の歌手である、三宅由佳莉さんは、ジャンルにとらわれない膨大なレパートリーを持ち、老若男女を問わず、幅広い層から支持されています。

 子供たちも、その例外ではありません。

 2014年12月9日(火)、東京音楽隊は、川崎市立長沢小学校の「音楽鑑賞教室」に招かれ、児童の前で演奏を披露しました。最近は、こういったプログラムが多くの公立学校で行われているのですね。

 自衛隊が公立学校に招かれるなど、私の若い頃には想像もできないことでしたので、改めて時代の変遷を感じましたし、少なからぬ驚きもありました。

 さて、長沢小学校での動画が、海上自衛隊の広報ビデオの中にありましたので、例によってトリミング動画を作ってみました。三宅由佳莉さんが、「BELIEVE」という歌を、児童たちと一緒に歌っている様子が収められてます。

 最初、歌い出しを間違えて歌い始めている子供達が結構いるのですが、三宅さんが大きな声で「はい」と歌い出しのタイミングを教えてあげると、みんな声を合わせて歌い始めます。そして、手話を交えながら歌う三宅さんに、子どもたちは夢中になっていますね。

 子供達の注意を引き続けるというのは、なかなか難しいことなのですが、みんな楽しそうに手話を交えて歌っています。

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 以前、「三宅由佳莉さんの、ありのままで」という記事でも触れましたが、2015年1月10日(土)、郷里である倉敷市イオンモールで行われた岡山県警音楽隊との合同演奏会で、「Let it Go」を歌われた際にも、会場に大勢詰め掛けていた幼稚園児たちに、慈愛に満ちた笑顔と視線を配り、子供達の心を完全に掴んでいましたね。最後には素敵なサプライズもありました。

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 そして、2015年3月4日(水)、三宅さんをフィーチャーした2枚目のアルバム「希望〜Songs for tomorrow」のリリース記念に、西東京市立碧山小学校で行われた、音楽特別授業でも、子供達への溢れるばかりの愛情を感じさせる独特の語り口で、全校児童の心を鷲掴みにしています。多くの児童が、帰宅後、この演奏会のことを興奮しながら親御さんに報告したそうです。

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 これらの動画を見ていると、三宅由佳莉さんが、まるで歌のおねえさんのように見えてきます。子供達に話しかけるときは、目も声も、いつにも増して優しく、柔らかくなっているようですね。

 でも、それだけでしょうか。

 もちろん、語り口、物腰、目配りというものは大切ですが、三宅さんの声には、もともと特別な力があるのではないかとかと、最近思っています。

 私自身が感じるのは、説明しようもない、理屈抜きに心地よい声だということなのですが、どうでしょう。大人も子供も、聴くだけで心が落ち着き、癒される。そんな声を、三宅さんは持っておられるのではないでしょうか。 

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 なぜ、そう思うかというと、財津一郎さんの例があるからです。

 「電話してちょーだい」でお馴染みのタケモトピアノのコマーシャル。むずって泣き止まない乳幼児が、このCMが始まると、ピタっと泣き止むと、ひところ大変評判になりましたが、財津さんの声質は、大人にとってもとても心地よく、癒される感じがしますよね。でも、理性で自分の感情をコントロールしているわけではない子供達の反応だからこそ、「特別な力」を持つことがわかるのだと思います。

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タケモトピアノ CM - YouTube

 三宅由佳莉さんの声についても、同じことが言えるのではないでしょうか。

 もちろん、少数の例外はいつでもいますが、少なくとも子供達の反応を見ていると、三宅由佳莉さんの声質には、財津一郎さんと同じような「特別な力」が宿っているに違いないと思えてくるのです。