あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

海上自衛隊カレンダー2018

 

f:id:RetCapt1501:20180109002220j:plain

 これが、今年の海上自衛隊の広報用カレンダーです。

 昨年の12月29日、今の職場の仕事納めの時に、希望者で分け合ったものです。希望者が結構多いので、海自OBの私に対しては「君はいらないだろー」という声もありましたが、退職した以上、私だって一民間人の海上自衛隊ファンですので、遠慮なく争奪戦に参戦し、これを手に入れました。

 私の現在の職場は自衛隊とは何のつながりもありませんが、毎年末には海上幕僚監部の援護業務課の方が挨拶に来られ、何種類かのカレンダーを、そこそこ置いていかれます。なぜかというと、今の会社は、私のように自衛隊を定年退職した人間に再就職の機会を与えてくれているからです。もちろん、入社試験(筆記試験と面接)を受けた上での採用です。

 自衛隊は、部隊の精強性を維持するため、若年定年制をとっています。自衛官の定年年齢は、下の表のとおり、階級によって異なりますが、53歳から60歳となっています。

f:id:RetCapt1501:20180109010610j:plain

 1980年頃までは、1尉以下は50歳、2曹・3曹に至っては40代で定年退職となっていました。

 部隊の精強性を維持するため、という国の都合で若年定年制をとっているため、通常の職業であれば、60歳までの勤務が期待できる筈だという前提で、各自衛隊の「就職援護」部門が能力に応じた再就職先の斡旋を国の責任として行っています。

 国の責任でと言うのは簡単ですが、定年退職する隊員全てに、相応しい再就職先を探すとなると、そう簡単なことではありません。援護業務に携わる隊員は、たくさんの企業を尋ね、自衛隊のこと、自衛官のことを知ってもらい、興味を持ってもらうための努力を行っているわけです。

 私の会社にも、その一環でカレンダーが届いているのです。

 ところで、自衛官の定年は、階級ごとの年齢が法定されていますので、誕生日で定年となります。例えば、1佐の定年が56歳ということは、56歳の1佐は法律上存在できません。したがって、厳密に言うと、誕生日を迎えた時、すなわち誕生日の午前0時に自衛官としての身分を当然に失います。

 しかし、それでは実務上不具合があるので、誕生日の当日だけは、身分証明書を使って入門し、制服を着用して退官行事等や挨拶回りをすることが、例外的かつ実行上認められています。でないと、身分証明書も返納できませんしね。

 今回、定年退職と援護業務の話題を選んだのは、実は援護業務にも音楽隊が関係する部分があるからです。募集広報や援護広報での音楽隊の活躍について、改めて記事を載せる予定ですので、今回はその前振りとして、援護業務というものをご紹介しました。