「自衛隊音楽まつり」というものををご存知でしょうか。
陸海空自衛隊の各音楽隊を主体に、様々な形での演奏が行われる人気のイベントで、毎年11月に日本武道館において3日間にわたり5回の公演が行われます。
ちなみに、今年の日程は、11月16日(木)〜11月18日(土)となっています。
自衛隊の広報活動の一環として行われていますので、もちろん入場は無料です。陸上自衛隊のホームページから申し込むことができますが、今年の申し込みは今月1日に締め切られました。
ネット受付のみで、一人1口しか応募できませんし、かなりの高倍率ですので、なかなか当選しないようです。私も応募はしましたが、期待せずに待っています。
音楽まつりには、海上自衛隊のセントラルバンドである東京音楽隊が毎年参加しており、もちろん三宅由佳莉さんも歌声を披露されます。
東京音楽隊のドリル演奏の中で歌われる機会が多いのですが、それとは別に独唱を披露することがあります。
どのプログラムも素晴らしいのですが、今回は私が特に心を打たれた二つの独唱をご紹介します。
一つ目は、平成22年の音楽まつりで披露された「朧月夜〜祈り」です。
中島美嘉さんのオリジナルも素敵ですが、この動画を初めて見たときは、本当に心が震えました。
この作品は、葉加瀬太郎さんの作/編曲による秀逸な一編ですが、太田紗和子さんのピアノと岩田有可里さんのコントラバスが奏でる「祈り」の流麗なマイナーコードの響きが、三宅由佳莉さんが歌う「朧月夜」のメロディーに格別の深みを与えています。
そして「朧月夜」から途切れることない「祈り」の歌い出しに心が奪われます。壮大な時空を超えた、生きとし生けるもの全てを包み込むような至高の愛を感じさせてくれるこの演奏。私は密かに「奇跡のアンサンブル」と呼んでいます。
このときは、三宅由佳莉さんが東京音楽隊に配属されてから一年余りで、まだ名が知られておらず、ナレーションが「海上自衛隊東京音楽隊による独唱でした」となっているところも、レア感がありますね。
この素晴らしいアンサンブルでの再演がいつか聞けたらいいなと思います。
ちょっと長くなりましてので、もう1つについては次回、ご紹介します。