あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

三宅由佳莉さんの小さな気遣い

f:id:RetCapt1501:20171025021156j:plain

 海上自衛隊東京音楽隊の歌手である三宅由佳莉さんは、音楽隊のバンドとともに、一年中各地を飛び回っておられますが、時々、単独でいろいろなところに出向き、他の音楽隊の演奏会を支援したり、地方の公民館などに招かれて歌を披露したりしてもいらっしゃるようです。

 引く手数多の人気ぶりですが、

「聴いてくれる人がいる限り、どんな場所であろうと喜んで歌を届けたい」

 それが、三宅由佳莉さんの思いです。

 本当に心から歌を愛し、歌で人に尽くしたいという気持ちなのでしょう。

 もうかなり前になりますが、「Get along together」という名曲が大ヒットした、山根康広さんが、やはり同じことを仰っていました。雑誌の記事でそれを読み、彼の大ファンになったのを思い出します。

 この動画は、福島県川内村の体育館で、サラ・ブライトマンの代表曲である「Time to say Good bye」を歌う三宅由佳莉さんですが、小さな、そして素敵な気遣いが私の心を捉えました。

www.youtube.com

 体育館後ろ正面から歓声に包まれながら登場した三宅さんは、歌いながら客席中央の通路をステージに向かうのですが、左右の観客一人一人と顔を合わせつつ、次々に伸びる手に握手で応えながら、ゆっくりと進んでいきます。特にお年寄りのところでは、体をかがめ、労わるように手を握ります。

 こういう対応も、もちろん素晴らしいのですが、私が関心したのは、ステージの上で曲が終盤に差し掛かったときのことです。

 まだ曲が終わらないうちに、終曲と勘違いした方々が拍手を始めてしまいますが、三宅さんは軽いお辞儀にも見えるポーズをとり、その後伸び上がるようにしてラストを力強く歌い上げました。

 なんでもないような動きですが、私には、三宅さんを三宅さんたらしめる素敵な気遣いだなと思いました。勘違いして拍手を始めてしまった方々が気まずい思いをしないように会釈のようなポーズで応え、同時に、ラストを歌い上げる前の「ため」のようにも見せて、全体としてとても自然な動きになっています。こんなことが咄嗟にできるところが、三宅さんの魅力なのだと思います。

 さて、今日はいよいよ、三宅由佳莉さんのニューアルバム「SING JAPAN 〜心の歌〜」がリリースされます。どんな仕上がりになっているのか楽しみですね。

retcapt1501.hatenablog.com

retcapt1501.hatenablog.com