あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

国防雑感

今日は何の日?(8月14日)

柴五郎という名前を聞いたことがありますか? 残念ながら御存知の方は少数派だと思います。それでも、冒頭の写真の風貌とその服装から、おそらく明治期の軍人らしい、ということは何となくわかるのではないでしょうか。 柴五郎は、会津出身の帝国陸軍軍人で…

三宅由佳莉さんの新たな使命

東京音楽隊は「使命」を帯びた演奏家集団であり、私たちが彼らの演奏や三宅由佳莉さんの歌を聴くことができるのは、広報演奏を通じ、海上自衛隊に対する国民の理解と支持の輪を広げ、もって我が国の防衛基盤の拡充を図ることが、彼らの重要な使命の一つであ…

自衛隊と国民の絆

この記事は、昨夜、kaiten91さんから頂いたコメントに触発されて、「是非書きたい」と思ったものです。kaiten91さん、良い刺激をありがとうございました。 私が学んだ防衛大学校では、毎年3月に挙行される卒業式に、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣の…

「両舷停止!」

今回は、ちょっと久しぶりに海上自衛隊のことを書こうと思います。 タイトルは「りょうげんていし」。艦艇の速力に関する号令の一つです。 艦艇は、プロペラシャフトを左右両舷に1軸づつ備えた2軸推進が普通です。ですから、速力号令は、両軸を同じように…

三宅由佳莉さんの「海を行く」

どうやら梅雨が明けたようです。 関東甲信が6月に梅雨明けするのは観測史上初めてとのこと、確かにまだ暑い夏への心の準備ができていない感じがします。 それにしても、以前は「梅雨明け」が宣言されていたのに、いつの頃からか「明けたとみられる」という、…

三宅由佳莉さんの、「愛国行進曲」

今回ご紹介するのは、「愛国行進曲」です。 かつての我が国では広く愛唱され、「第二の国歌」とまで言われていたこの曲ですが、戦後日本の、自虐的に過去を全否定し、「愛国」に謂れなき汚名を着せる風潮の中で、顧みられることもなくなってしまいました。 …

五省

海上自衛隊用語の続きです。 今回のタイトルは「ごせい」と読んでください。 これは、帝国海軍の士官を養成した海軍兵学校(江田島)で用いられた、日々の生活を省みるための訓戒あるいは標語です。 戦後は、海上自衛隊幹部候補生学校(江田島)に継承され、…

三宅由佳莉さんの、「残酷な天使のテーゼ」(1/2)

(2016年6月1日、栄オアシス21での「テーゼ」、ゆきかぜさんの好きなシーンです) 海上自衛隊東京音楽隊の歌手である三宅由佳莉さんは、声楽家であり、正統派のソプラノ歌手です。ですから、東京音楽隊の演奏会などで、クラシックやオペラの楽曲を唄われるこ…

今日は何の日?(5月27日)

(戦艦「三笠」艦上で指揮を執る東郷平八郎海軍大将と「Z」旗) 今から113年前、日露戦争が戦われていた明治38(1905)年の5月27日、我が帝国海軍は、当時世界最強の呼び声も高かったロシア海軍のバルト海艦隊(バルチック艦隊)を対馬沖に迎え撃ち、約40隻…

「まるで戒厳令じゃないか!」

石原慎太郎さんが東京都知事をされていた時代、様々軋轢もあったのでしょうし、勇み足的なことも少なくなかったかもしれません。 でも、政治家というものは、理念も大切でしょうが、今そこにある課題に、具体的な答えを出していくのが使命だと思います。その…

軍隊が守るべきもの

世界には、国連加盟国だけでも190以上もの国があります。 大小様々で、民族構成や政治体制なども千差万別ですが、多くの国が自前の軍隊を保有しています。自衛隊も、法的位置づけや名称の問題はあるものの、国家の機能としてみた場合には、軍隊と言えるでし…

国を思うて何が悪い

今回のタイトル、見たことがあるという方も少なくないかも知れませんね。 これは、阿川弘之さんの著書のタイトルですが、この記事は読書シリーズではありません。昨日、この記事を書こうと思ったときに、私の口から出たのが「国を思うて何が悪い」だったので…

使命の自覚(三宅由佳莉さんの,,,シリーズ番外編)

本題に入る前に、東京音楽隊のコンサート情報の一部追加があります。 先回「三宅由佳莉さんの最近の動向(18−08)」で、「応募方法のみ掲載され、何時からどこで行われるのかについての情報が一切ないという、なんとも奇怪なイベント」としてご紹介した7月20…

ミッドウェー沖での洋上慰霊祭

遠洋練習航海の続きです。 パールハーバーを出港した艦隊は、一路祖国を目指し順調な航海を続けて行きます。帰国途上にあるのがミッドウェー島です。 1942年6月5日から7日にかけて戦われた、ミッドウェー沖海戦。様々な教訓を残したこの海戦では、米海軍の戦…

「将徳を汚す」

今回のタイトルは「しょうとくをけがす」です。一体どういう意味でしょうか。 海上自衛隊では多分使わないんじゃないかと思います、考え方は同じですが、海上自衛隊において言葉として聞いたことはありません。 私がまだ若い頃、統合幕僚会議事務局(現在の…

「卑怯な奇襲をどう思っている!」

遠洋練習航海の続きです。 ロサンゼルスを出港し、日本へと向かう艦隊ですが、最後の寄港地となったのが、ハワイのパールハーバーです。米太平洋艦隊の司令部が所在し、米太平洋軍のアジア〜中東戦略の最重要拠点の一つでもあります。 一方、日米外交史的観…

今日は何の日?(4月15日)

今から108年前、明治43年の今日、帝国海軍で悼ましい事故が発生しました。 広島湾で潜行訓練に従事していた第六潜水艇が、吸気口からの大量浸水のため沈没し、艇長・佐久間勉大尉以下14名が殉職した大事故です。 当時はまだ珍しかった潜水艇の事故であり、多…

「方位変わらず距離近づく」

海上自衛隊用語の続きです。 これも、海上自衛隊用語というよりは船乗りの用語かも知れません。 読み方は、普通にそのままですが、艦艇乗りにとっては緊張感を孕む言葉です。 艦艇や船舶は、道路の上を走る車両とは違い、基本的に物理的制約なしに水上を航行…

「第一戦速!」

海上自衛隊用語解説シリーズの続きです。 今回のタイトルは「だいいっせんそく」と発音し、速力を指示する号令です。具体的には「せん」にアクセントを置き、「だいいっせんそーく!」と号令します。 「戦速」とは文字通り「戦闘速力」のことです。 護衛艦は…

今日は何の日?(2月26日)

1936年(昭和11年)の今日、東京において、帝国陸軍の若手将校による、部隊を率いての叛乱事件が起きました。 今回は、「二・二六事件」として知られるこのクーデター未遂事件について書いてみたいと思います。と言っても、私はこの事件の研究者ではあ…

「オスカー揚げ!」

海上自衛隊用語の続きです。 今回は号令です。 「オスカー」とは何か。 おわかりですね、先回の記事でご紹介したNATOコードの一つで、アルファベットの「O」のことです。 「オスカー揚げ!」は、国際信号旗「O」を全揚(揚旗線の一番上まで揚げること)とせ…

「信号用意!」

海上自衛隊用語の続きです。 今回は「しんごうようい」、もう少しリアルに表現すれば「しんごーよーい」 これは、用語と言うか、号令です。 艦船の通信手段には色々なものがあります。もちろん、現在では無線通信がメインで、軍艦も商船も、ほとんどの通信活…

ひっぱる

海上自衛隊用語解説の続きです 今回のは、何なんでしょう 「勝手に引っ張っとけ!」って感じでしょうか 以前、「ウイスキーオンザロック」という記事で、無線交話や電話での確実な意思伝達のため、「イロハ...」や「ABC...」を確実に伝える呼称法があること…

「よろしい!」

海上自衛隊用語解説の続きです。 今回は、どこが用語なの?という感じですよね? でもまあ、読んでみて下さい。 自衛隊では、陸・海・空を問わず、隊員が集合した場合には人員報告を行います。 防衛大学校での人員報告要領は、陸・空方式です。つまり、小隊…

三宅由佳莉さんの歌が聴ける根拠とは…

昨年の2月6日(月)海上自衛隊東京音楽隊の室内楽アンサンブルと三宅由佳莉さんによる小さな演奏会が、有料老人ホーム「グランクレール馬事公苑」のラウンジで行われました。同施設のブログで紹介されているのを昨日見つけました。 演奏会の写真です。すごく…

海軍とチャレンジ

昨年の12月に、「海上自衛隊東京音楽隊のチャレンジ」「三宅由佳莉さんのチャレンジ」という記事を書きました。その中で、海軍はチャレンジングフォースであることにも触れました。今回はそこがテーマになります。 retcapt1501.hatenablog.com retcapt1501.h…

三宅由佳莉さんの、「海のさきもり」

「海のさきもり」という曲があります。 海上自衛隊の儀礼曲の一つです。 新たに建造された護衛艦や潜水艦は、造船所において艦体の建造が終わった段階で「命名進水式」を行い、防衛大臣により艦名が付与され、進水します。船としての基本的な建造は終わって…

船の敬礼

遠洋練習航海の続きです。 昨日の、「お辞儀と敬礼」という記事の続きでもあります。 船舶は、人間が国籍を持つのと同じように、船籍というものを持っており、船尾に掲げる国旗で船籍国(旗国)がわかります。下の写真は、パナマ船籍のコンテナ船ですが、船…

お辞儀と敬礼

以前、「三宅由佳莉さんのお辞儀と敬礼」という記事で、三宅由佳莉さんは、曲によって、歌い終えた後にお辞儀をするか敬礼するかを使い分けておられるに違いないと書きました。 つまり、一般の歌を歌った後は深々とお辞儀をされますが、軍歌や、海上自衛隊の…

「時刻は i か? z か?」

海上自衛隊用語解説の続きです。 今回のタイトルは「じこくは インディア か? ズールー か?」と読んでください。使用している時刻帯を確認するときによく聞かれる言葉です。 「時刻帯」とは? よく時差ボケとか言いますけど、国によって時刻に差があるのは…