あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

Yukari Miyake shows her true character

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   So far, I have introduced some of Yukari Miyake with several English articles, so I think you understood that the range of repertoire of her singing is very wide from opera to barracks ballad. That's because one of the missions of the Tokyo Band is to engage public relations for all citizens of various music favor. Of course every piece she sings is wonderful and fascinating, but we must'nt forget that she is a talented soprano singer. Unfortunately we can have only little occasions to listen to her singing such pieces.
   This time, I'd like to intoduce a video in which she shows her splendid performance of soprano singing.

   On 9th July 2016, Joint Concert of central bands of Army, Navy and Air Force was carried out in "Link Station Aaomori" in Aomori city. The Joint Concert is annually held in one of regional cities nationwide. Last year, it was Kawagoe city near Tokyo and I fortunately could get a ticket and enjoyed the concert in one of seats of the front line. It was my first time to listen to Yukari Miyake singing just in front of me and so wonderful and unforgettable experience to me, I can tell you.

   Oops! I got off track (≧∀≦) Let's go back to the topic.

   In the Joint Concert in Aomori, a brand new original piece of the Tokyo Band was premiered in the world.

   ”Ibuki - Breath of Life Symphonic Cantata for Voice and Wind Orchestra” was written by Ryoichi Wago and composed by Yasuhide Ito.

   Click and enjoy the 15 minutes long awesome performance of her and the Tokyo Band. It may change your viewpoint toward her.

www.youtube.com

   She starts it with monologue. "Boku no karada wa ongaku desu (My body is music)". After that she starts to sing.

Boku no karada wa ongaku desu (My body is music)

Kinou yorimo yasashiku naritai (I want to be more tender than I was yesterday)

Sugu tonari ni suwaruto wakaru keredo, shizuka na shirabe ga kikoete kimasu

(If you sit close to me, you can notice that a gentle melody can be heard from me)

Boku no karada wa ongaku desu (My body is music)

Kinou yorimo yasashiku naritai (I want to be more tender than I was yesterday)

Dakiau to wakaru keredo, shizuka na shirabe ga kikoete kimasu

(If you hug me, you can notice that a gentle melody can be heard from me)

 

Boku no kioku, soshite watashi (My memory and I myself)

Ima no watashi ~ watashi (I myself living now ~ I myself)

 

Ima no watashi, tatta ima no watashi (I myself living now, I myself living just now)

 

Ohkina umi wo ohkina umi wo nomikonde iru (Swallowing vast ocean)

Ohkina umi ni ohkina umi ni nomikomarete iku (Being swallowed by vast ocean)

 

Ima no watashi, tatta ima no watashi (I myself living now, I myself living just now)

 

Chimmoku no umi (Ocean of being silent)

Zettai no umi (Ocean of being absolute)

 

Kaze ga haruka kanata kara, kanata kara fuite kite (Wind blows from far away) 

ima watashi tachi no aida wo tohri nukete iku (And now it goes through us)

to iu fushigi (That's marvelous)

 

Inochi ga haruka kanata kara, kanata kara umarete kite (Life was born far long ago)

ima  watashi tachi no aida wo tohri nukete iku (And now it goes through us)

to iu fushigi (That's marvelous)

 

Mukashi no hito kara ima no hito e (From ancestors to us)

Mukashi no hito kara ima no hito e (From ancestors to us)

Inochi ga, inochi ga watasare te kite (Life has been passed one after another)

ima  watashi tachi no aida wo tohri nukete iku (And now it goes through us)

to iu fushigi ~ fusigi(That's marvelous ~ marvelous)

 

Suiheisen, Shionari (Horizon, Tidal sound)

Umidori ga kaze wo kitte watashi tachi no aida wo tohri nukete iku

(Seabirds fly off the wind and go through us)

to iu fushigi (That's marvelous)

 

Watashi to anata ga ryouashi de daichi wo fumishime te tatte iru koto

(You and I are standing firmly on the earth with our own feet)

Sono kawaranai riyu ga "Ai"

(Immutable reason of it is "Love")

~~~~~~~~~~~~~~~~~

I'm on the way, but I will finish for now. 

How was it? Are you interested in this original piece of her?

氷雨ものかは、東京音楽隊の心温まる応援演奏@東京マラソン2019

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 市ヶ谷駅から地上に出ると、予想以上の寒さです。雨も、小雨とは言えんなぁという感じです。体感も、目に入る風景も「冷え切ってる」としか言いようがありません。

 コースが比較的フラットで記録が出易いと言われる東京マラソンですが、このコンディションはランナーにとって過酷です。そしてもちろん東京音楽隊にとってもです。

 交通規制の開始時間が迫っていることもあるのでしょう、たくさんの白バイが出動していました。白バイファンにはたまらない光景ですね。動画撮っておけばよかった。

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 そして、歩道上ではこれまたいくつものボランティアの集団が、至る所でスタッフからの説明を受けていましたし、シルバーボランティアと思われる方々が歩道と車道の間に規制線のテープを張る作業に当たっていました。

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 このような作業が、コース全体で行われているのですから、一体どれほどの人数が投入されているのか見当もつきません。寒空の下、準備に当たられた皆さま本当にご苦労様でした。

 さて、防衛省正門に向かいます。途中、右側に「グランドヒル市ヶ谷」があります。これは防衛省職員共済組合の施設で、ホテルと宴会場、チャペルが備えられており、一般の方ももちろん利用できますし、結構人気があるようです。

 写真は撮りませんでしたが、そのチャペル前に消防車が一台停まっていたので、何だろうと思っていました。先日横須賀のふれあいフェスタでお会いした東京消防庁の佐藤さんが今回も来られていたので、お聞きしてみました。佐藤さんによると、マラソンのような大イベントで交通規制が行われる場合には、消防車の行動が制約されるため、事実上陸の孤島となる地域には消防車と人員を予め分散配置して万一の火災に備えるのだそうです。なるほど、このようにして私たちの生活の安全が図られているのです。まさに危機管理ですね、納得しました。

 正門前にはすでに斎藤さんが来られていました。いつも早いですね。斎藤さんによると「あと20分早かったら三宅さんに会えたのに」とのこと。はて、吹奏楽だけなのに何故に三宅さんが? 樋口隊長は「歌も歌わないのに冷やかしで来てるんだよ」とか仰ってましたが、現場であれこれ耳にした情報を総合すれば、取材受けの仕事があるため、おそらく海幕広報室の担当とともに防衛省から出発したのではないかと思われます。真偽のほどはわかりませんけど。

 ちょっと脱線するのは私の持病です。

 防衛省正門前の広場(というか空き地)は、元々狭いのですが、東京音楽隊の演奏のためのスペースは、さらにその三分の一程度。「こんなに狭いの?」と驚きました。過去の動画で見ると結構広そうに見えるのですが、映像のマジックというやつでしょう。

 こんな感じです。

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 この寒空の下、雨に濡れながら演奏するのか、大変だなぁ…と思っていましたら、左手の方に準備されていたテントが二つ運び込まれて設えられたので一安心しました。

 それでもこの寒さ、指が動かないんじゃないでしょうか。大丈夫かな?

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 テントの設えが続けられている中、隊員の皆さんが出て来られました、多くの隊員は制服の上に「雨衣(あまい)」を着用されています。雨衣とはレインコートのことですが、海上自衛隊の服装規則で「雨衣」とされているので、当然そう呼びます。おそらく陸・空自も同じだと思います。

 それにしても、音楽隊の皆さんはいつも身なりをきちんとされていますね、自衛官として厳しく躾けられているのは確かですが、やはり人前に出る仕事ですから、通常以上に気をつけておられるのだと思います。こんな雨の日でも、靴がピカピカに輝いていますね。現役の頃の自分に「少しは見習え」と言ってやりたいです。

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 今回の演奏では、樋口隊長は指揮を副長に任せ、脇から見守られるとのこと。「晴れ男が振らないから雨が上がらないじゃないですか、一曲でもいいから振ってくださいよ」と馴染みのファンからのリクエストもありましたが、「一曲だけ振って、その時本当に雨が上がったりしたらどうする」「伝説になっちゃいますね」などと面白おかしいやり取りでかわす場面などもありました。こういう対応や雰囲気作りがとても上手な方だと思います。隊員の皆さんも、安心して伸び伸びと演奏できるんじゃないでしょうか。

 そんな樋口隊長も、なかなか拝見する機会のない「雨衣」姿でしたので、写真を撮らせて下さいと御願いしたところ、「一緒に撮りましょう」と、ツーショット撮影をして下さいました。なかなかお願いし辛いところを、隊長から言って頂けるなんて感激ですよね。

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  さて、いよいよマラソンのスタートです。ここから先は、氷雨降る中、今回もスマホ撮影を敢行致しましたので、動画でご覧ください。何しろ、左手で保持しつつ右手でスマホを雨から守るという、不自然な体制での撮影ですので、お見苦しい点も多々あるかもしれませんが、ご勘弁を(≧∀≦)

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 曲目は、動画を観ていただければわかりますので、特に書きませんが、「走れコウタロー」と「リゲインのテーマ」では、思わず笑ってしまいました。いいセンスしてるなーと思いつつ、コウタローなんて、一体誰の発案なんだろうと思いました。

 リゲインのテーマは、まだバブルの勢いが残っていた頃のCMソングですが、「平成の軍歌」とまで言われ、大人気でしたよね。

 レベッカの「フレンズ」なども、「へぇ」と思いました。選曲のプロセスを見てみたいものですね、とても興味があります。

 そんな、考え抜かれた応援曲も素晴らしのですが、今回現場に行ったことで、ランナーの皆さんの反応を直に知ることができたのが大きかったです。

 最初に物凄いスピードで走ってくるトップランナー集団は、何しろ記録に挑戦されていますから、脇目も振らぬ勢いで走り去って行きました。曲が進むにつれ、余裕を持って走るランナーが増えてきます。そうすると、音楽隊の演奏に対して歓声を上げたり、拍手を送る人、「ありがとう!」と叫んで行く人も少なくありません。

 面白かったのは「音楽隊長に対し、頭中(かしらーなか)」というエールでした。隊員の皆さんも受けてました。

 隊員の皆さんは、演奏の合間ももちろん、演奏中でも自分のパートが空いている時にはランナーの皆さんに盛んに手を振って応援されていました。楽器演奏されている隊員さんはテントの下ですが、サポートに回った隊員さん達はテントの外で冷たい雨に打たれながらも、満面の笑顔でランナーに手を振り続けていました。

 なんて言うんだろう。応援演奏と、走っているランナーの皆さんとの接点はほんの一瞬しかありませんよね。それでも、そこにはとても暖かい心の交流が成立しているのが分かり、撮影しながらとても感動しました。やっぱり現場でなければ感じられないことはたくさんあります。これからも、現場主義で行こうと改めて思った次第です。

防衛省へ向かいます

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 本日開催される第13回東京マラソンの応援演奏を行う東京音楽隊を応援するため、(応援の応援です)会場である防衛省正門前の広場(広くないですけど)に向かいます。予報通り小雨模様ですが、しっかりと見届けて来たいと思います。

 横浜から防衛省までは、いくつかの行き方があるのですが、今日は東横線で田園調布まで進出、田園調布から目黒まで東急目黒線、目黒から市ヶ谷まで東京メトロ南北線というコースです。

 マラソンのスタートが0910(まるきゅうひとまる)、防衛省前の交通規制が始まるのが0835(まるはちさんごー)ですので、0752(まるななごーふた)市ヶ谷着で十分だと思うのですが、どうなんだろ。

 

明日はいよいよ…

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 明日はいよいよ、桃の節句ですね。

 女の子のいる家庭では、すでに雛飾りが設えられて、ひな祭りの気分が盛り上がっていることでしょう。

 もっとも、明治時代に現行のグレゴリオ暦新暦)が採用されるまでは、当然旧暦の3月3日に行われていたこの祭り、もう少し暖かくなって桃の花が咲きそろう頃に行われていたからこそ「桃の節句」と呼ばれているわけです。

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 平安貴族の子女の遊びに由来するとも言われるひな祭りですが、正確なところはよくわからないようです。我が国に古来伝わる伝統的な節目行事は、あまりにも歴史が長すぎてその由来もはっきりしないものが多いのですが、長く受け継がれてきたこと自体がすでに大きな価値のあることです。これからも大切にして、後世に引き継いでいきたいものですね。

 そんな節目行事の日にも当たるのですが、今回のテーマはそれではなく、東京マラソンです。石原慎太郎都知事時代の2007年に始まったこのマラソンは、今回で13回目となりますが、38,000人ものエントリーがある大イベントとしてすっかり定着しました。

 そのコースですが、東京都によると「過去から現在、そして未来の東京を象徴するコース」となっているそうです。下のコースマップを見るとなるほどと思いますね。

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 それにしても、ランナー3万8千人です。凄いですよね。海上自衛隊の現員数が約4万2千人ですから、全海上自衛官の9割に匹敵する人々がこのマラソンに参加する計算になります、驚きです∑(゚Д゚)

 さて、毎回のことですが、このマラソンコースの沿道24ヶ所で応援イベントが開催され、130団体3,500名が出演して様々なパフォーマンスが披露されます。応援イベントの規模だけでも凄いですよね。

 ここまで書けばもうお判りでしょう。そうです、我が海上自衛隊東京音楽隊も応援イベントの一環として演奏を行います。場所は防衛省正門前。そうなんです、防衛省正門前の靖国通りがコースになっているものですから、毎年、陸海空のセントラルバンドが持ち回りで応援演奏を行っており、今年は東京音楽隊の出番というわけです。

 私がまだ現役だった頃、当直明けがちょうど東京マラソン当日だったことがありました。帰宅するために四ツ谷駅に向かおうにも、正門前に突如として橋のない川が出現したようなもので、途方に暮れたのを思い出します。その時は正門前に音楽隊はいませんでしたので、応援演奏は比較的新しいイベントなのかも知れません。

 3年前、2016年2月28日に行われた第10回大会での東京音楽隊の応援演奏をh1way2012さんが残してくれていますのでご覧になってください。

www.youtube.com

 元気の出る曲ばかりを集めた、まさに応援演奏ですが、寒空の下、指の動きもままならない中で、この素晴らしい演奏を行っている隊員の皆さんをこそ応援したくなります。

 今日の首都圏は穏やかな晴れの1日ですが、本番当日の明日は、生憎の雨模様が予想されています。最高気温も9度の予報ですが、大雪でも降らない限りマラソンは決行されますので、演奏する東京音楽隊にとっては辛い任務となりそうですね。

 そんな日だからこそ(そうでなくてもww)、明日応援に行きます。もちろん東京音楽隊の応援です。雨模様に加え、狭い場所ですのでいつものように撮影することはできないかも知れませんが、現場での演奏の様子などを報告することはできます。

 通い慣れた防衛省正門を久しぶりに見るのも楽しみです。

第58回定期演奏会〜東京音楽隊自身によるレポート

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 21019年2月10日(日)にサントリーホールで行われた海上自衛隊東京音楽隊の第58回定期演奏会は、今思い出しても本当に特別なひと時でした。世界に冠たる音響を誇る一流のホールで、国民の誇りとも言うべき一流の吹奏楽オーケストラによる、文字通り一級品のクラシックコンサートを堪能できたのですから、記事を書いているだけであの日の興奮が蘇ってきます。

 そんなコンサートの雰囲気を、当日会場に足を運ぶ機会に恵まれなかった方々にお伝えできればと、拙い記事を書きました。

retcapt1501.hatenablog.com

 これまでも、自分がライブで楽しむことのできた演奏会は全て記事にしてきましたが、音楽にバックグラウンドを持たない私が書くのですから内容は推して知るべしでしょう。特に、今回の定期演奏会の記事は、確信の持てないことばかりでした。

 だからこそ、ありがたいと思いました。

 東京音楽隊のHPがこのほど更新され、先日の定期演奏会のレポートが掲載されたのです。音楽隊の内側から見た定期演奏会を、丁寧に報告してくださっています。

 しっかりとした音楽のバックグラウンドを持ち、かつ内部事情にも通じた方が書かれた記事は、要所を手際良く押さえた記事回しで読む者の心を捉えます。

 特に、楽曲の説明や聴きどころについての記述は音楽の楽しみ方を教えてくれます。

 下にリンクを貼りましたので、是非たずねてみて下さい。

www.mod.go.jp

 超多忙な日々を送りながら、このような詳細なレポートも提供してくださる東京音楽隊のご努力に感謝せずにはいられません。

今日は何の日?(2月26日)/2019年

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 昨年のこの日、帝国陸軍青年将校らによるクーデター未遂事件、いわゆる「2.26事件」の背景について私見を述べました。 

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 この事件の研究者でもない私が書いたものなど、何の価値もありませんが、どうにも腑に落ちないところがあったものですから、事件の背景について私なりのイメージを紹介させていただいたのです。

 この事件は、私に「国を思うとはどういうことか」を考えさせます。

 当時、国政に対する大きな影響力を持っていた帝国陸軍の内部では、天皇を戴く国体の下、ソ連型の統制経済により高度の国防国家建設を目指す統制派と、天皇を中心とする平等な社会を夢想する皇道派の対立があったとされています。

 でも、よく見れば、その主張はいずれも「国体の護持」と「資本主義の否定」であり、基本的に大きな違いはなかったのではないでしょうか。

 国が国民に対し負っている責任を突き詰めれば、「国家の生存と繁栄」に尽きると私は思いますが、統制派は「国家の生存」に、また皇道派は平等な「繁栄」に軸足を置いて、それぞれの立場で真剣に国を思っていたのだと思います。

 だからこそ考えさせられるのです。「国を思うとはどういうことか」と。

 自分が生まれ育った国土や社会、歴史に愛着と誇りを持ち、その安寧と子々孫々までの繁栄を願うのは、それを「愛国心」と称するかどうかは別段、ごく自然な心の作用だと思います。

 でも、それを実践する方法論は実に様々です。それは、どんな物事にも多面性があり、どの局面を重視するかによって「正しい」方法が異なるからに他なりません。

 そして、そんなことは誰だってわかっている筈です。

 ところが、それぞれの「正しい」方法論の支持者が、これを「真剣に」追求すると、「正義は我にあり」となり、他の方法論への極度の不寛容、つまり原理主義化して行きます。

 特に日本人は「決めたからには必ずやるさ。やるからにはとことんやるさ。」という国民性だと揶揄されるほど、その傾向が強いような気がします。

 私が敬愛する故・山本七平先生は、その著書の中で、それを空気による支配だとし、一度出来上がった空気に、なぜ日本人は抗えないのかを分析しています。大変興味深い 一冊ですので、ご一読をお勧めします。

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  国を思うことは大切です。非常に大切なことだと思います。でも、真剣に思うあまり空気に支配され、空気の決定により国を誤るのでは意味がありません。どんな考え方にも一理はあるのです。自分は原理主義に陥っていないだろうかと、度々自省することも国を思うことと同じくらい大切なことだと思います。

 さて、2.26事件では、直ちに断固たる措置を講ぜず、蹶起部隊の要求を上奏するなど、彼らを英雄視する空気が帝国陸軍内に出来上がりつつあった時、これに「水」を差して正気を取り戻させたのが先帝陛下(昭和天皇)です。

 「陸軍がやれぬというのであれば、朕自ら近衛師団を率いてこれを鎮圧する」

 この決然としたお言葉で、事態は一気に収拾へと向かいます。

 結局、誰よりも国を思っておられたのが先帝陛下であったということです。鍛え抜かれた名君であらせられたと思わずにはいられません。

ふれあいフェスタ…スピンオフ③ 中村圭吾さんのこと

 前回のスピンオフ②で、このブログの読者の方との「新たな出会い」について書きましたが、実は東京音楽隊の隊員の方との出会いもありました。もう、タイトルに書いたとおりですが、パーカッションパートの中村圭吾さんのことです。

 以前から、いろんな記事で中村さんのドラムさばきについては触れてきました。

 音楽素人の私は、ただただ「凄いな」と思うばかりなのですが、YouTubeの様々な動画にも、絶賛するコメントがたくさん寄せられています。

 昨年の夏頃から、東京音楽隊のファンの方々と直接お話をする機会が増えましたが、中村さんのことがよく話題に上ります。何しろ、「目立たない」と言われるパーカッションパートにあって、十分目立っています。特に、ドラムセットに付いた時の演奏は華やかですよね。

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 そんな中村さんのことを私自身も記事にしたいなと思っていたのですが、ファン仲間の方々からも「ぜひ書いて欲しい」とのご要望が男女を問わず多いんです。

 とは言え、赤嵜尚子さんに初めてご挨拶した時「読みました」と言われて慌てたことを忘れてはいません。このブログを読まれている隊員の方もおられることが分りましたので、今後は、ご本人の了解を得てからフォーカス記事を書くことにしました。

 リハーサル後、ステージ脇に出てこられた中村さんに声をかけてご挨拶し、いつも、演奏会やYouTubeの動画で演奏の様子を拝見していることを伝えました。そして、中村さんの記事を書かせて欲しいとお願いする枕として、「実は東京音楽隊メインのブログを書いているのですが、これまで何回か中村さんのことについても触れさせていただきました」と申し上げたところ、「あ、あの演奏会の様子を一曲一曲解説しているブログですね、読みました」とのお答えでした。あ、やっぱり。

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 「隊長から勧められたんです。たくさん書いてあるから読んでみろって」

 え?と言うことは、樋口隊長にもお読みいただいているということでしょうか。なんだか緊張しますね。でも、少なくとも「このブログは読むな」とは仰っておられないようですので少し安心しました(╹◡╹)

 さて、肝心の「記事を書かせて欲しい」との私の申し出に対しては、快く承諾をいただけましたし、色々お話を伺うこともできました。詳しくは、フォーカス記事の方でご紹介しますのでお楽しみに。訳あって、少し時間がかかります。

 今回は、中村圭吾さんにご挨拶できたことと、記事掲載をお許しいただけたことを報告させていただきました。