あれこれdiary

海自OBによる偏見御免徒然あれこれdiary

洋上のカットハウス

 以前、私が参加した昔々の遠洋練習航海の思い出を順次紹介していくシリーズ記事を書いていました。書いていたというか、実はまだ続いているのですが、そこへ三宅由佳莉さんの練習艦隊配属というニュースがとびこ込んできたものですから、あれこれ準備する間も無く、同じ「遠洋練習航海」というカテゴリの中に記事を次々と放り込んでいる次第です。

 いずれは分けなきゃなぁ、とは思っているのですが、とりあえず今のままでいくことにします。何故かというと、今年の遠洋航海シリーズ記事の中に、結構私自身の思い出話も入っているので、このままでいいかな、と思うところもあるからです。最初にコンセプトを決めないで走り出すと、だいたいこんなことになってしまいます。まぁ、突然のことでしたから、仕方ないですけど(≧∀≦)

 で、その思い出シリーズの中で、いずれ紹介しようと思っていたのが今回の話題なんです。練習艦隊は(練習艦隊に限らず、長期外洋行動を行う艦艇部隊は)、多くの寄港地を訪問しますが、その航程の大部分は洋上です。

 海上自衛隊の艦艇は、自己完結的に任務を達成できる機能を持っていますが、一般社会で提供される全てのサービスなどとても賄うことはできません。自己完結できるのは戦闘能力(監理、情報、運用、後方、通信)の他、全隊員の衣食住を賄い、国際儀礼を果たし得る機能程度です。

 長期外洋行動を行う部隊には、この他医官(医師たる幹部自衛官)が配属されますし、衛生科員(看護官・いわゆる”衛生兵!”ですね)も配置されていますので、「かしま」艦内の医務室では、簡単な手術くらいはできます。過去に実績もあります。ただ、洋上航海中のオペになりますから、オペ台は揺れ続け、簡単な手術が簡単にはできないという環境にはあります。

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護衛艦「いずも」のオペ室

 ところで、中世のヨーロッパでは、理髪師が外科医を兼ねていたのだそうです。尤も今のような複雑な術式があった訳ではないでしょうから、ごく簡単な手術を行なっていたのでしょう。

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サインポール

 理髪店に掲げられるサインポール(barber's pole)は世界共通なのだそうですが、この標識は、理髪師が外科医を兼ねていた頃からのもので、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を意味するという説もあります。

 何れにしても、現在の医官は理髪師を兼ねてはくれませんので、長期外洋行動に出る艦艇部隊は、乗員の髪を整える機能を持たねばなりません。

 そんな環境なんだから髪くらい伸ばしたっていいじゃん、と思う方もおられるかもしれませんが、自衛官には容姿を端正に保つ義務があります。それに、寄港先でだらしない姿を晒す訳にはいきません。

 という訳で、練習艦隊には各分隊に数名の理髪師がいます。もちろん資格を持った本物の理髪師ではありません。隊員が「俄か理髪師」に指名されているのです。

 大昔の遠洋練習航海の際、私も随伴艦の実習幹部の面倒をみる理髪師でした。出港前に1日だけ(というか各人1時間くらい)基地内の理髪店の店主が艦内に出張講義にきて、基本的な調髪技術を伝授して下さいます。バリカンと櫛と鋏の使い方を一応習うのですが、出港後、初めて依頼を受けた時には結構緊張しました。慎重にカットしたのに結局「トラ刈り」かよ(≧∀≦) そんな俄か理髪師も、遠洋練習航海も終盤に差し掛かると、適当にカットしてもそこそ仕上がるようになりました。やはり何事も「場数」が物を言うと言うことですね。ちなみに、今やれと言われても「無理!」

 今回、練習艦隊の記事を書くために公式ページを頻繁にチェックする中で、俄か理髪師の調髪シーンを撮影した写真を見つけたものですから、このテーマを書いてみようと思った次第です。

 護衛艦「いなづま」の理髪室(なのかな?)なんか、ミラーといい洗髪用のシャワーといい、それらしい設備があるんですね。私の頃にはこんな設備は全くありませんでしたから、鏡もない幕僚事務室あたりでカットしていた記憶があります。

 

  そして練習艦「かしま」での調髪風景です。なんと俄か理髪師は呉音の道本和生さんですね。お客様は音楽隊の女性隊員でしょうか。道本さん、器用そうですから、きっと艦内のカリスマ美容師になってることでしょう(╹◡╹)

 それにしても妙に似合ってるな(^ ^)

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俄か理容師の道本さん

  今回は、ちょっと本筋を離れたサイドストーリーでしたが、これも遠洋練習航海の一つの局面ですので、紹介させていただきました。

東京音楽隊の当面の予定(8月18日現在)

 長崎での3自合同演奏会(7月20日)、博多開港記念演奏会(7月22日)を終え、24日に帰投した東京音楽隊は、その後8月5日(月)に自隊奏楽堂で、青少年対象の広報プログラムを行いました。以後、交代での夏季休暇取得期間に入ったものと思われます。

 大編成での演奏会等の予定は、少なくとも公表ベースでは確認できませんでした。

 今週末から、また大きな動きが始まります。東北公演です。

8月25日(日)1400〜 秋田県由利本荘市ガダーレ大ホールにおいて「海上自衛隊東京音楽隊 ガダーレ大演奏会」が行われるのを皮切りに、3箇所が予定されています。

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秋田県由利本荘市 ガダーレ大演奏会

8月27日(火)1830〜 秋田県横手市横手市民会館大ホールにおいて「海上自衛隊東京音楽隊コンサート」が開催されます。

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そして、8月29日(木)1830〜 岩手県大船渡市の大船渡市民文化会館大ホールにおいて「海上自衛隊東京音楽隊演奏会in大船渡」が開催されます。

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 いずれの演奏会についても、演奏曲目などの情報は一切不明ですが、5月のランチタイムコンサート、そして博多での演奏会では「クマーナ」と「スペイン」が演奏されていましたので、今年は各地で演奏されるのではないかという気がします。

 

 そして、東北公演の後、9月14日(土)1400〜 昭和女子大人見記念講堂で、第60回定例演奏会が予定されています。皆さん応募されましたか? 当たるといいですね。

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 この演奏会については、改めて記事にしたいと思っています。

 

 さて、ここにきて新たな、そしてレアな演奏会の予定が入ってきました。海上保安庁音楽隊とのジョイントコンサートです。

9月21日(土)1700〜 日比谷の野外音楽堂での開催です。

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 海保音楽隊とのジョイントも、日比谷の野音での開催もレアですよね。海上保安庁海上自衛隊は、実は大変よく連携しています。海保のパイロットの育成は、委託により海上自衛隊が行ってきましたし、現在ソマリア沖に常時展開している海賊対処部隊の護衛艦には海上保安官が数名ずつ乗艦しており、司法警察権の行使が必要となる事態に備えています。その意味で、両音楽隊のジョイントコンサートが実現したのは大変喜ばしいことだと思います。

 それにしても、整理券なしの先着順。どんな展開になるのでしょう?

練習艦隊、エクアドル寄港の総括

 2019年7月14日(日)〜17日(水)、我が練習艦隊は、南米エクアドルグアヤキル港に寄港しました。エクアドルは赤道直下の国で、国名自体が赤道(Ecuador)です。

 さて、入港したのが日曜日ということもあるのでしょうか、早速その日の夕刻、市内を流れるグアヤス川のほとりにあるマレコン2000という公園(兼遊園地?)で武道展示や祥瑞太鼓の演技、そして練習艦隊音楽隊の演奏会等が行われました。 

 

 観客席には、詰め掛けた大勢の方々が文字通り鈴なりで、エクアドルの皆様の期待の高さが伺えます。でも、暑いんんだろうなぁ。

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 椅子が用意されたVIPエリアには海軍司令官らの姿もありました。楽しそうですね。

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 この演奏会で、音楽隊が演奏する「君の瞳に恋してる」の動画です。de todo un pocoさんがアップして下さった動画を、「すぎ」さんが掘り当てて報告して下さったものです。よく見つかったものです。

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 de todo un pocoさんのチャンネルにお邪魔し、三宅さんが歌っている動画をもし持ってたらアップして欲しいと、ダメもとで無茶なお願いをしたところ、数日もしないうちに、「涙そうそう」を歌われる三宅由佳莉さんの動画を投稿してくださいました。その誠意には大変感動いたしました。de todo un pocoさんのおかげて、着実に進化した三宅さんの「涙そうそう」をみんなで共有できましたね。本当にありがとうございます。

www.youtube.com

 

 この時の様子をステージ裏から撮った写真です。なんか、すごい人数ですね。結構な長丁場だったと思いますが、皆さん演奏を十分堪能されたことでしょう。音楽隊の皆さんも暑い中ご苦労様でした。

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  翌15日(月)夕刻、「かしま」での艦上レセプションが行われました。開始にあたっては、三宅由佳莉さんによるエクアドル国歌と君が代の独唱が行われた筈ですが、動画はおろか静止画も見つかりませんでした。残念ですが、仕方ないですね。そのうちポロっという感じで見つかるかもしれません。

 ここで、ちょっと目を引く写真がありましたのでご紹介します。装飾用の赤い鎧兜を挟んで握手を交わしているのは、エクアドル海軍の司令官と思われる海軍中将と3等海尉に任官したての実習幹部です。階級は雲泥の差がありますが、この実習幹部が位負けすることなく、実に堂々と胸を張り、提督の目をしっかり見据えて握手している姿に感心しました。「国を代表して来ております」という言外の心意気が感じられますね。いい写真だと思います。

 

  下の写真は、練習艦隊司令官による献花の様子を伝える写真なのですが、エクアドル海軍司令部の一角なのか、市内にある軍人墓地なのか、解説がなかったものですから、わかりません。どの国を訪問しても、戦死者を慰霊する儀式というものは実に立派に清々と行われています。それこそが、人間であれば自然に湧き上がる感情の様式化に他ならないと思います。

 

 停泊中、練習艦隊は、出港後に予定されている「PASSEX」に向けた、エクアドル海軍との事前研究会を行いました。説明されているのは陣形運動の要領と、その際各艦が意思疎通を図るための信号旗の意味、上げ下げするタイミングなどのようです。

 

 7月17日(水)朝、練習艦隊はグアヤキルに別れを告げます。岸壁で見送るエクアドル海軍の提督(海軍中将)と笑顔で握手を交わす、我が練習艦隊司令官です。わずかな日程でも、海軍士官同士が打ち解け、信頼を寄せ合うには十分です。

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  出港準備作業中、「かしま」艦上では音楽隊による演奏が行われました。音源がないので、どんな曲かはわかりませんが、グアテマラのプエルトケツァル出港時のような心に染みる曲なのではないでしょうか。三宅さんも頑張ってますね。

 

  音楽隊が演奏を続けている間、前後部の甲板上では慌ただしい「もやい作業」が続きます。岸壁から放たれた、この太いロープ(もやい)を素早く引き込み、手際よく清々と折並べていきます。艦上での索類はちょっとテンションがかかっただけで、いつでも凶器になり得るため、迅速な整頓が常に求められます。

 最後のもやいが放たれたところで「出港よーい!」がかかり、音楽隊の演奏も終了します。

 

  舷側に整列した実習幹部が「右、帽振れ」の号令で帽子を大きく振り、岸壁で見送るエクアドル海軍に別れを告げます。

 実習幹部の後方には、先ほど取り込んだ「もやい」が綺麗に整頓されているのがわかると思います。

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 出港後、グアヤス川を下り、太平洋に出たところで、エクアドル海軍のコルベットとのPASSEXが行われました。事前研究会で意思疎通を図った訓練内容を実際に行います。これは後方から優速で「かしま」を追い抜くエクアドル艦です、見え辛いのですが、左舷マストに「G」旗が揚がっているようですので、陣形の基準艦となり、隊列を率いるのだと思います。

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 大海原で、様々な陣形形成、信号訓練などが行われました。

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  エクアドル艦に搭載されたヘリコプターの「いなづま」への着艦訓練も行われました。ヘリコプター搭載護衛艦は、一つの飛行場ですので、管制塔や着艦誘導灯などの設備が整っています。ヘリコプターの着艦訓練は、単に着艦するのではなく、航空管制員との管制交話や着艦支援機能等の活用を訓練することになります。

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 エクアドル海軍とのPASSEX中、音楽隊の皆さんは、おそらく艦橋上のデッキでしょうか、 訓練支援演奏を行われていたようです。演奏の合間の1ショット。

 

 エクアドル艦とのPASSEXも間も無く終わりです。エクアドル艦の向こうを併走する「いなづま」のマストに掲げられた旗りゅう信号を上から順に見ると「A」「D」「I」「O」「S」つまり「ADIOS(さようなら)」

 

 短い時間でしたが、志を同じくする者同士が共有した時間は貴重なものです。顔が見える訳ではありませんし、声を掛け合ったわけでもありません。お互いに冷たい鋼鉄製の相手艦を見ながらの共同訓練です。それでも、不思議と共鳴するものがあり、心は熱いもので満たされていきます。「帽振れ!」の号令で皆精一杯帽子を振ります。

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 エクアドルといえば、ガラパゴス諸島です。艦隊は、グアヤキル出港後、ガラパゴス沖合を航行したようです。「かしま」のデッキ上で、ガラパゴスを背景に写真に収まる音楽隊の皆さんです。リラックスタイムですね。

 私も30数年前に見た景色ですが、こんなだったかな、記憶にないな(≧∀≦)

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 いかがでしょうか、今回は、練習艦隊公式ページの写真が充実していたのでそちらから拝借して、組み立てて見ました。

三宅由佳莉さんの遠洋練習航海(第8レグ)

 我が練習艦隊は、公表されている予定よりも1日早く、8月10日(土)に仏領ポリネシアの首府、パペーテに入港しましたが、我がブログチームの優秀なサーチ網にも、一切の情報がかからぬまま、予定どおり14日(水)には同港を出港し、現在フィジー共和国のスバを目指して第8レグを航行中と見られます。

 それにしても、見事なほど何の情報もありませんでしたね。却って清々しささえ感じます(嘘です)。頼みの綱は練習艦隊の公式ページですが、今のところ、マサトランを出港した直後の8月3日で止まっています。この公式ページは、突然大量の写真がアップされるので要注意です(╹◡╹)

 さて、第8レグは約1,840マイル(約3,400km)ですので、SOA12ノットで切ると、実質約6日半で到達します。

 ところが、今回のレグはスバに到着する直前に日付変更線を通過するため、名目上は7日半かかることになります。日付変更線を超えた瞬間、「一つ進む」で24時間ワープします。

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 尤も、公式ページによりますと、スバ入港はパペーテ出港から名目9日後、つまり実質8日後の23日(金)となっています。化粧直しのために前日に港外仮泊することを考えても余裕の航程ですので、標的を用いた水上射撃や対空射撃訓練などが予定されているのではないかと思います。
 それはさておき、練習艦隊もオセアニアに入域し、我が国との時差もグッと小さくなりますね。スバの時刻帯はM(マイク)で、日本標準時よりもわずか3時間先を行っているだけです。地球の裏側から戻って来たなーという感じがします(^ ^)

 実は、北米・中南米の記事を書くときには「あれ?日付あってる?」なことが何度もありましたが、今後は大丈夫そうです(╹◡╹)

鶴岡八幡宮での横音演奏会

 先週の水曜(2019年8月7日)、鎌倉の鶴岡八幡宮に行って参りました。7日から9日まで開催される「ぼんぼり祭り」の初日に、境内の舞殿裏で横須賀音楽隊による演奏の奉納が行われるからです。この演奏会は、毎年行われているようですが、私は知りませんでした。先月、水交会湘南支部よりメールでご案内を頂き、初めて知りました。昨年入会して以降、様々なご案内をいただくようになり、その中には音楽隊関係の催しも結構含まれているので、大変ありがたいです。

 「ぼんぼり祭り」での横須賀音楽隊の演奏会は、湘南水交会がその準備等に当たっているそうです。

 鎌倉駅の東口改札を抜けると、鶴岡八幡宮は左手の方にあります。小町通りを通って行くこともできますが、今回は段葛を行くことにしました。ここから500mくらいまっすぐ歩けば大鳥居です。

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鶴岡八幡宮へと続く段葛

 突き当たり、横断歩道を渡って大鳥居をくぐると、太鼓橋の向こうに本宮とその麓に建つ舞殿の屋根が見えています。

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 舞殿まで辿り着くと、本宮までの急勾配な石段の中央に縦長に設えられた「観客席」が埋め尽くされていました。

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 舞殿の周囲には、横須賀音楽隊の隊員さんが三々五々、馴染みのファンの皆さんと談笑しておられました。あ、みんなリハーサルから来てるんんだな。

 今年の3月に東京音楽隊から異動になったパーカッションの赤嵜尚子さんの姿は見えませんでしたので、楽屋(どこが楽屋かわかりませんが(≧∀≦))の方におられたのではないでしょうか。

 私が到着したのは開演(1700)の15分前くらいでしたから、既に石段の観客席は鈴なりでしたし、上の写真でいうと舞殿の向こう側、結界の細いロープで区切られたステージ周りにも大勢の人が集まっており、なんとか結界に取り付くことができたものの、かなりステージの奥の方になってしまいました。ステージを野球場に例えるなら、3塁側アルプススタンドの一番外野側くらいの位置です。でも最前列ではあります。ところが、向こう側を見ると、一塁側ベンチ前に座席が設けられていて、水交会湘南支部の先輩方が座っておられました。あー、来年は設営作業を手伝うことにしよう(^ ^)

 でも、お気付きかとは思いますが、3塁側アルプススタンドは、パーカッションパートの目の前なんです。普段なかなか見ることのできない、赤嵜さんはじめ、パーカッションの皆さんの演奏を目の前で見ることができるんです(╹◡╹)

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3塁側アルプススタンドからバックスクリーンを望む

 この位置からブラスパートの演奏を撮影すると、当然のことながらオーディエンスがまる写りになってしまいます。そこで、今回はパーカッションパートの演奏風景だけを少しだけ録画して、あとはじっくりと演奏を聴かせていただくことにしました。歴戦の撮影部隊の方々が正面に陣取ってカメラをセットされていましたので、動画はたくさんアップされるはずですし(╹◡╹)

 開演時間が迫り、隊員の皆さんが結界の内側に入ってこられました。あ、赤嵜さん。結界のロープを挟んで私の目と鼻の先を通って行かれました。

 横須賀音楽隊の演奏は、どれも素晴らしいものでしたが、私の立つ場所が場所だけに、やはり興味津々でパーカッションパートの皆さんの演奏ばかり見ていました。本当にたくさんの、名前も知らない楽器が次々と…

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タンバリンをリズミカルに演奏する赤嵜さん

 そんなパーカッションの皆さんの演奏風景をちょっとだけご覧ください。やはり正面から撮るのと違って、画像には違和感があるかも知れませんが、ご容赦のほど。

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 それと、私の目の前の譜面台に置かれた楽譜、五線譜じゃありませんでした。考えてみれば当然なんですが、なんか不思議な感じです。

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 今回の演奏会、赤嵜さんは当初、主としてマリンバなどの鍵盤打楽器を担当されていましたが、「マンボ・メドレー」の演奏を前に、後列の太鼓のサイトに移動する際、まっすぐ私の方に向かって歩いて来られたので、気付いて下さいました。言葉にこそ出されませんでしたが、「やだー、来てたの?」と今にも言いそうな満面の笑顔をいただきました。

 さて、「マンボ・メドレー」ですが、下田の「サンセット・コンサート」の動画で見たとおり、「テキーラ」から「クンバンチェロ」に入る前に赤嵜さんのコンボ(かな?)ソロがありました。目の前でこの演奏をを見れたのは本当に幸運でした。

 クンバンチェロが終わったところで、隊長がソロ演奏された隊員の皆さんを指し示して紹介していきますが、赤嵜さんについては、隊長が歩み寄って握手を求めました。いや、なんかちょっと感動しました。確かに素晴らしい演奏でしたもんね。

 後になって、このシーンを録画すればよかったと思いましたが、後の祭りです。来年会場設営のお手伝いをしたとしても、一塁側ベンチ前じゃなく、三塁側アルプススタンドにしようかな、と思った瞬間でもあります。

 ところで、上で紹介した動画をご覧になって気づかれたかたもおられるかもしれませんが、この演奏会に参加されたパーカッショニストは4名ですが、うち2名は幹部隊員です。つまり、本来は演奏に加わらない幹部隊員が応援出演しているんです。パーカッショニストが足りないんですね。

 パーカッションパートの皆さんの器用な掛け持ち演奏をじっくりと拝見しましたが、他の隊員さん達のことを見ていなかった訳ではもちろんありません。ただ、私はまだ横音初心者なので、個々の隊員の方々のことについて書くのはもう少し時間が必要かなと思います。でも、名前を認識している隊員の方のことについて少しだけ書いてみます。

 演奏会の時にはいつも歌を披露してくださるトロンボーン奏者の渡辺彩乃さんは、今回出番がありませんでした。と言いますか、歌唱を伴う曲はありませんでした。その代わり、本業のトロンボーンではソロ演奏が2回ほどあり、喝采を浴びていました。

 そしてもう一人。トランペット奏者の本田2曹です。1曲丸ごとのソロ演奏がありました。曲名は「Shade」。本田2曹のために書かれた海自オリジナル曲です。曲自体が格好良いのですが、本田さんの演奏がまた、格好いいなぁ。若い頃は相当ヤンチャだったのではないかと思わせる風貌(個人的印象です(╹◡╹))ですが、今はちょっとニヒルな雰囲気が似合ってますね。ソロ演奏中も、3塁側ベンチ付近から湧き上がった拍手に、ちらっとクールな横目を送り、口元をちょっと歪めただけの笑顔を作りました。それがまた、サマになってるんです。演奏といい、この独特の雰囲気といい、この方のファンは男女を問わず多いんだろうなと思います。ただ、ファンのほうも大騒ぎせず、クールに応援しているに違いありません。以前から存在感のある方だとは思っていましたが、生演奏を聴いて、そしてその姿を直に拝見することで、存在感の中身を少しだけ掴めた気がします。

 こんな風に、個々の隊員の皆さんの魅力を発見できるのがライブの楽しみの一つなんです。これからも、可能な限りライブ演奏を聴いて行きたいと思いますが、私にはモンスターさんのような機動力がないので、焦らず、身の丈にあった活動をして行こうと思います。

 さて、演奏会が終わり、隊員のみなさんが「結界」の外にはけて行きます。

 私は赤嵜さんにご挨拶したかったので、様子を見ていましたが、やはり隊員の皆さんやファンの皆さんに囲まれていました。

 でも、私がおずおずと近づくと、体を開けて下さいました。嬉しかったです。開口一番「もぅ、あんなところにいないで下さいよ〜。ただでさえ緊張しぃなのに、ものすごく緊張するじゃないですか」と、満面の笑顔でおっしゃいました。「いや、たまたまあそこしか空いてなかったんです。でも、パーカッションの目の前でよかった。ソロ演奏も凄かったですね」と申しましたら、「緊張しましたけど、失敗せずにちゃんとやれてよかった、ホッとしてます」とのことでした。確かに気合いの入った演奏でした。

 そして、「手がものすごく痛いんです。地方に行って一日二公演とかある時はホテルで氷を握りしめて冷やしたりするんですよ」とのこと、やっぱり痛いんです、そりゃそうですよね、あんなに激しく打ち鳴らすんですから。でも、そうやって気合いの入った演奏を聴かせてくれるんですね、ありがとうございますm(_ _)m

 と、やりとりしていると、私の後ろに次々と聴衆の皆さんが詰め掛け「いやー、感動しました」とか「素晴らしい演奏でしたね、ありがとうございました」と口々に賞賛されていました。そして、そんな様子を見ながらとても嬉しく感じました。

 赤嵜さんは「(私が)来てくれたこと、母にも言っておきます」と仰ったのですが、あれ? 前回の記事で「親も泣いて喜んでました」との赤嵜さんの発言に、「これはちょっと盛りすぎでしょう」と書きましたが、母上が本当に喜んでくれていたんだと、この時思いました。なんだか、嬉しいやら恐縮するやらの複雑な心境です。

 そして、最後に「あ、ところで、旧姓の”しばた”、の漢字はどっちですか?」とお聞きしたところ「柴田恭兵」の柴田です、とのことでした。「しばちゃん」問題に半年ぶりに結論が出ました(╹◡╹)

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マサトランでの演奏会動画

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 練習艦隊のマサトラン(メキシコ)での演奏会については、これまで何度か報告記事を書いてきましたが、ご紹介したい動画がありますので、記事を起こしてみることにしました。

retcapt1501.hatenablog.com

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 「マサトランからの便り(ブログチーム初の海外レポート」という記事の中で、マサトランでの演奏会を会場でご覧になった「sgt」さんからのレポートを紹介しました。今回の遠洋練習航海で、初めての会場レポートでしたし、当ブログ始まって以来の海外レポートとなりました。しかも「sgt」さんは演奏会の様子をビデオ撮影もされているということで、アップしてくださるといいなぁとは思いましたが、自分の撮影した演奏会の動画を初めてアップするって、結構勇気が要るんです。ですから、「sgt」さんの負担にならない範囲で検討してみてくださいと申し上げました。

 その間に、「すぎ」さんや「応援してます」さんが会場で撮影された動画がfacebookにアップされているのを見つけて下さいました。最後列の近くからの遠景ですので、細部は判然としないのですが、第1部、第2部それぞれがアップされていました。

 「sgt」さんのアップはやっぱり難しいのかな…と思い、昨日、第2部でアンコールに応えて三宅由佳莉さんが歌われた「べサメ・ムーチョ」の単曲動画を作りYouTubeにアップしました。

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 動画の解説に書いた説明文をそのまま引用します。

 2019年7月25日(木)〜28日(日)の間、我が練習艦隊は、メキシコ太平洋岸のマサトランに寄港しました。この機会を捉え、26日(金)には、市内の「アンジェラ・ベラルタ劇場」において練習艦隊音楽隊によるコンサートが開催されました。前半は、日本の曲を中心とした構成で、三宅由佳莉さんは、「ふるさと」と「さくらさくら」を披露されました。後半は、雰囲気をガラリと変えて聴衆の皆さんにより馴染みのあるラテンナンバー中心の構成です。やはり興奮の度合いが違います。後半の演奏が終わり、「オトラ!オトラ!(他にももっと!)」との熱狂的なアンコールの求めに応え、三宅由佳莉さんが「べサメ・ムーチョ」を歌われました。イントロでは息を潜めていた聴衆は、三宅さんが「べッサメー♪」と歌い出した瞬間、悲鳴にも似た歓声で最大の興奮を伝えました。そして彼女が歌い終えた時、スタンディングオベーションで、彼らの感動の大きさを示しました。 この動画は、まさにその「べサメ・ムーチョ」を歌われる三宅由佳莉さんのステージを切り出したものです。

 いや、本当に「なんだよこれ」と思うインパクトです。続けて何度も観たくなってしまいます。

 ところがです、今朝、画面脇のサムネイルセクションにとんでもない物を発見してしまったのです。

三宅由佳莉さんメキシコで歌う#2…」

 すぐに再生して見ました、うっわ、こんなお宝動画に何で気づかなかった?

 もちろん、#1もアップされていました。距離も近いですし、画質が比較になりません。どうかご覧になって下さい。上が第1部、下が第2部です。

www.youtube.com

www.youtube.com

 アップ主は「picarolife」さん。ひょっとしたら…、チャンネルにお邪魔してみると投稿されている動画はこの2本だけ、これが初めての投稿です。確信しました。「sgt」さんに違いありません。頑張ってアップしてくれたんだ。一応、動画のコメント欄で確認させて頂きましたところ、確かに「sgt」さんでした。音楽隊のファンの皆さん、各隊員のファンの皆さん、そしてもちろん三宅由佳莉さんのファンの皆さんが大いに喜ばれるに違いないと思います。本当にありがとうございます(╹◡╹)

パペーテ

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 仏領ポリネシアは、かつてフランスの植民地でしたが、第二次世界大戦後、フランスの海外領土として、「海外領邦」という特別の地位を獲得ました。高度な自治が認められた県のような位置付けなのだと思いますが、正確なところはよくわかりません。少なくともポリネシアを構成する多くの島々には欧州文化の影響が浸透しているようには感じられません。大戦中も、戦火に見舞われることもなく、伝統文化がよく守られ、ゴーギャンがこよなく愛した素朴な楽園の姿を今に残しています。

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楽園の島タヒチ


 もっとも、例えばソシエテ諸島の最西北端・ボラボラ島には、日本軍の侵攻に備えた米軍の砲台跡などが観光名所として残されてはいますので、先の大戦と全く無関係だったわけではありません。

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ボラボラ島に残る米軍砲台跡

 さて、練習艦隊の公式ページによると、パペーテ入港は8月11日(日)のはずですので、時差を考えると、日本時間8月12日の0300頃入港するものと予想していました。

 そこでこの記事を11日中に投稿すればいいかなとゆったり構えていましたら、「すぎ」さんから、ペルー総括の記事の方に「練習艦隊がパペーテに入港しましたね。現地時間10日0751に入港したそうです」とのコメントが入りました。「はい?」そんなアホな、海自得意の前倒し?でも、バースや行事の調整はどうなってるの? ひょっとしたら、公式ページの情報に誤植があったのかもしれません。あるいは現地時間じゃなくて日本時間で表示してあるとか…でも、そうだとすると今までの寄港地はどうなるんだよ∑(゚Д゚) まぁ、考えてもどうせ解らないので、とりあえず後追いします。

  「かしま」のパペーテ入港の様子が早回しで編集された動画があります。「すぎ」さんの掘り出し物です(いつもありがとう、「すぎ」さん!)。なんか、ただ入港していく様子を淡々と撮影しただけですし、早送りのため、最初見た瞬間はラジコン?とも思えますが、BGMの効果でしょうか、とても素敵に感じます。どうぞお楽しみください。

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 「いなづま」が入港中の写真も掲載されていました。

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  今回我が艦隊が入港したパペーテは、ソシエテ諸島の最南東端・タヒチ島の国際港湾都市で、同諸島をはじめいくつかの諸島群から成る仏領ポリネシアの、行政のの中心地(県庁所在地のような感じでしょうか)です。私も一度だけプライベートで訪れたことがありますが、パペーテは都会です。都会ですけど、やはり南国情緒が漂う素敵な街でした。
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 さあ、パペーテでも「かしま」艦上でのレセプションは当然行われます。そして、三宅由佳莉さんは、現地の国歌を原語で歌われるのですが、前述のとおり、仏領ポリネシアの位置付けはなかなか微妙なところがあります。もちろんフランス領ですから、その国歌は、誰もが知る「ラ・マルセイエーズ」なのだとは思います。ところが、ネットで調べてみると、それとは別に仏領ポリネシアの国歌があるのです。

 オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの英連邦王国の諸国は、エリザベス女王を君主として戴いていますし、「God save the Queen」は、オーストラリアとカナダでは「王室歌」として、またニュージーランドでは二つある国歌の一つとして制定されていますが、それぞれ実質的な自国国歌を持ち、平素はそれに親しんでいます。

 仏領ポリネシアの「海外領邦」という地位がどういうものかによりますが、果たしてレセプション会場で三宅由佳莉さんが歌われるのは、フランス語での「ラ・マルセイエーズ」なのか、タヒチ語での「ラ・オラ・オ・タヒチ・ヌイ」なのか。

 結論から言えば、やはり「ラ・マルセイエーズ」なのだろうと思いますが、血なまぐさいこの曲がタヒチという土地柄に似合うとはとても思えません。個人的には「ラ・オラ・オ・タヒチ・ヌイ」が歌えたらいいなと思います。

 まぁ、そんな思いを離れれば、三宅さんのフランス語での歌唱、タヒチ語での歌唱、どちらも聴いてみたいので、どっちに転んでも問題なしです。誰か動画をアップしてね、頼むよ🙇‍♂️

 なお、パペーテ滞在中の予定等、全く情報ありません(≧∀≦)

 

フランス共和国国歌「ラ・マルセイエーズ

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仏領ポリネシア国歌「ラ・オラ・オ・タヒチ・ヌイ」

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